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2021.07.29

海外旅行保険の6つの選び方とクレジットカード付帯の旅行保険の5つの注意点

目次

海外旅行に行く際はトラブルに備え、保険の加入を検討する方も多いでしょう。しかしクレジットカード付帯の海外旅行保険で色々な補償を受けられることはご存知でしょうか?あるいは、自分が持っているクレジットカードに付帯されている保険の補償内容が十分かどうか自信を持って答えられますか?

今回は、海外旅行保険の必要性を解説した上で、クレジットカード付帯の海外旅行保険のチェックポイントや注意点を紹介します。

1海外旅行保険が必要となる代表的な3つのシーン

海外旅行に行く時、ほとんどの人が海外旅行保険に加入するでしょう。海外旅行保険は、そもそもどんな時に活用できるのでしょうか?

まずは、海外旅行保険が必要なタイミングを紹介します。

1.旅先でケガや体調不良で病院を受診したとき

旅先でのレジャー中にケガをしたり、気候や食べ物が合わず体調を崩してしまったりすることもあります。そんな時は、現地の病院を受診することになります。

日本では健康保険が適用されるため、窓口では治療費の原則3割負担(年齢等により1割または2割負担)ですみます。しかし、海外では健康保険を適用できず治療費が高額になるケースも少なくありません(加入している健康保険によっては、申請すれば一部払い戻しを受けられることがあります)。こんな時、海外旅行保険に加入していれば、治療費の心配を最低限に抑えて安心して治療を受けられます。

2.持ち物が盗難にあったとき

慣れない土地で持ち物が盗難に遭ってしまったら――。現地の言葉が分からないと、警察に届け出ることもままなりません。自分自身の不注意だとあきらめて、泣き寝入りする人がほとんどではないでしょうか。こんな時、海外旅行保険に加入していれば、保険金を受け取れるかもしれません。

3.持ち物や買ったものが壊れたとき

海外旅行中に、誤って持ち物や買ったものを壊してしまうこともあるでしょう。例えば、カメラを落としてしまったり、時計をぶつけて壊してしまったりといったケースです。こんな時も海外旅行保険があれば、修繕費等に応じて一定の保険金を受け取れます。

2海外旅行保険の選び方、6つのチェックポイント

一口に海外旅行保険といっても、補償内容や保険料はさまざまです。自分に合った海外旅行保険に加入して旅行を楽しみましょう。ここでは、海外旅行保険を選ぶ時のチェックポイントを紹介します。

1.補償内容と保険料

まずは補償内容と保険料を確認しましょう。海外旅行保険では、特に高額になりがちな治療費に目を向けましょう。ケガや病気で病院の受診、治療を受けた場合、補償される金額には次のようなものがあります。

1.診察費、処置費、手術費、入院費
2.病院までの交通費、緊急移送費、転院費(入院先の病院で治療が困難な場合など)
3.ホテル客室料(入院が不可能である場合など)
4.通訳雇用費用
5.入院で必要な身の回り品の購入費、通信費
6.入院で必要になった、旅行行程復帰または帰国のための交通費と宿泊費

また、持ち物を盗まれたり、持ち物を壊してしまったり、他人の物を壊してしまったりといったトラブルに備えることも大切です。そのため、次のような補償があるかどうかも必ずチェックしましょう。

・携行品損害補償
・賠償責任補償

さらに、海外旅行中に入院した場合、家族が現地まで駆けつけるケースが少なくありません。そんな時、次のような補償があれば、家族の現地での宿泊料や渡航費等の金銭的負担が軽減されます。

・救援者費用補償

必要な補償を受けられるかどうかをチェックした上で、無理なく負担できる保険料かどうかも確認しましょう。

2.補償範囲となる旅行日数

海外旅行保険に加入する場合、補償を受けられる旅行日数にも注意が必要です。一般的な海外旅行を想定した海外旅行保険では、数ヵ月を補償期間の限度としているケースがあります。

ワーキングホリデーや留学など長期滞在を予定している場合、専用の保険商品への加入を検討しましょう。

3.滞在先の治安情勢等のリスク

各国の医療体制や治安情勢は千差万別です。海外旅行に行く時は、事前に滞在先の情報収集を行い、リスクを考慮して海外旅行保険に加入しましょう。

外務省の海外安全ホームページ等の他、旅行者のブログやSNSなども必要に応じてチェックしてみてください。

4.クレジットカードの旅行保険の補償内容

クレジットカードを持っている場合、クレジットカードにすでに海外旅行保険が付帯していることがあります。海外旅行保険に加入する前に、クレジットカード付帯の海外旅行保険の補償内容も確認しましょう。

旅行先が安全性の高い地域で、クレジットカード付帯の海外旅行保険の補償内容が充実しているなら、新たに海外旅行保険に加入しなくていい場合があります。クレジットカード付帯の海外旅行保険なら保険料を負担せずに済むため、費用を抑えられます。

一方、治安が悪くリスクの高い地域に旅行するなら、クレジットカード付帯の海外旅行保険に加え、単体の海外旅行保険に加入した方がいいケースも。クレジットカード付帯の海外旅行保険に特約をつけるなど、補償を拡充するのも1つの選択肢です。

5.加入方法や支払い方法

海外旅行保険に加入するにあたり、加入方法や支払い方法も事前に確認しておきましょう。最近では、ネットで申し込める海外旅行保険が増えてきています。その他、旅行会社のカウンターや空港で加入することも可能です。保険料の支払方法には、クレジットカード支払い、コンビニ支払いなどがあります。

6.トラブル時に対応してくれるサービスの有無

せっかく海外旅行保険に加入したとしても、いざトラブルが起きた場合に対処法を相談できる窓口があると安心ですよね。

海外旅行保険に加入する時は、補償内容だけでなく、トラブル時に対応してくれるサービスがあるかどうかも確認しましょう。クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合、クレジットカードのサービスとして、サポートデスクが用意されていることがあります。

3海外旅行保険付きクレジットカードを利用する際の4つの注意点

クレジットカード付帯の海外旅行保険を活用すれば、保険料を別途支払う必要がありません。最近では、充実した補償の海外旅行保険が付帯されたクレジットカードも増えてきています。一方、クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用する時ならではの注意点があります。

1.「自動付帯」と「利用付帯」の違い、適用条件をチェック

クレジットカード付帯の海外旅行保険には、主に「自動付帯」と「利用付帯」の2つのタイプがあります。クレジットカード付帯の海外旅行保険を活用するなら、どちらのタイプかを確認しましょう。

「自動付帯」とは無条件で海外旅行保険を利用できるタイプで、「利用付帯」とはツアー代や航空券代をクレジットカードで決済するなど、一定の条件を満たすことで海外旅行保険を利用できるタイプです。
「利用付帯」の場合、決済等の条件を満たす必要がありますが、それほど複雑なわけではありません。海外旅行費用をクレジットカードで決済すればポイントが付くことも。条件さえ満たせば、保険料を負担せず必要な補償を受けられるメリットの多いサービスといえるでしょう。

2.複数の海外旅行保険つきクレジットカードを持っていても保険金が合算されないケースも

複数のクレジットカードを持っており、それぞれに海外旅行保険が付いているというケースもあります。そんな時、補償はどうなるのでしょうか?

死亡・後遺障害保険金に関しては、複数のクレジットカードのうち最も高い金額が上限となります。実際の保険金は、各社が按分して負担します。例えば、A社で保険金1,000万、B社で保険金500万という場合、受け取れる保険金の上限は1,000万円です。保険金が合算されるわけではありません。

その他の項目の保険金に関しては、保険金を合算した金額を上限として、実際の損害額が補償されます。例えば、A社で保険金100万円、B社で保険金50万円、損害額が140万円というケースでは、140万円が補償されます。なお、保険金は各社が按分して負担します。

3.レンタル品は補償対象外になることがある

海外旅行に際して、Wi-Fiなどをレンタルして現地に持参することがあります。レンタル品が補償対象になるかどうかは、海外旅行保険によって変わります。クレジットカード付帯の海外旅行保険では、レンタル品が携行品損害保険の補償対象外になるケースがあるため、事前に確認しておきましょう。

また、レンタル品については、レンタル契約を結んでいるのか、旅行会社等からサービスで借りたものであるかによっても取り扱いが異なることがあります。レンタル業者と契約を結んで貸借したものであれば、賠償責任補償の対象となり補償されるケースもあります。クレジットカード付帯の海外旅行保険や、加入予定の海外旅行保険の補償内容を確認し、分からなければ問い合わせてみましょう。

4.家族の分は補償対象外のことがある

海外旅行保険では、誰が被保険者かを必ず確認しておきましょう。

クレジットカード付帯の海外旅行保険では、カード会員本人のみが対象で家族が補償対象外というケースがあります。その場合、家族は別途単体の海外旅行保険に加入する必要があります。

家族も補償対象となるクレジットカード付帯の海外旅行保険もあるので、できれば家族も対象となるクレジットカードを選んでおくと使い勝手がよくなります。

429歳以下のドコモ「dカード」会員なら海外旅行保険が付帯

ドコモのクレジットカード「dカード」GOLDにはすでに補償内容の充実した海外旅行保険が付帯されていましたが、今回、「dカード」についても29歳以下の会員を対象に海外旅行保険が付帯されることとなりました。補償の対象者は、dカードをご契約中の本人会員と家族会員です。

主な補償内容は次の通りです。

・傷害治療費、疾病治療費……旅行中の事故によるケガや旅行中に発病した疾病で医師の治療を受けた時。診察費、入院費、交通費、入院が不可能な場合のホテル客室料等。
・携行品損害補償……旅行中、携行する身の回り品が盗難・破損・火災などの偶然な事故で損害を受けた場合。
・賠償責任補償……旅行中に誤って他人をケガさせたり、他人のものを壊したりして、被害者から法律上の損害賠償を請求された時。
・救援者費用補償……旅行中の入院等で救援者が駆け付け、宿泊料、渡航手続き費、捜索救助費用などが発生した時。
・傷害死亡……旅行期間中の事故によるケガが原因で、事故の日から180日以内に死亡した場合。
・傷害後遺障害……旅行期間中の事故によるケガが原因で事故の日から180日以内に後遺障害を生じた時。

補償条件は「利用付帯」で、海外旅行費用をdカードで決済すること。
クレジットカード付帯の海外旅行保険なら、単体の海外旅行保険と違って保険料もかからないので、29歳以下の方でこれから海外旅行に行く予定がある方はぜひ検討してみてください。

※本記事は2021年3月9日時点の内容であり、将来の商品改定によっては内容が変更になる可能性がございます。

文・水瀬理子

税理士法人での勤務経験を持つファイナンシャルプランナー。「お金の相談役」として、資産形成・相続・ライフプランなど数多くの提案をしてきた。現在は執筆業を中心に幅広く活動している。

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