
入院保険と医療保険はなにが違う?保険が必要な人、不要な人の条件や保険の選び方!
入院費用は公的医療制度である程度カバーできますが、より備えを充実させたいなら「入院保険」や「医療保険」への加入をおすすめします。
本記事では「入院保険」と「医療保険」との違いについて解説しながら、入院に備えられる保険の仕組みや必要性、またおすすめの保険について、FP(ファイナンシャルプランナー)から分かりやすく紹介します。
1「入院保険」と「医療保険」は何が違うの?
まず、入院保険と医療保険の違いについて確認しましょう。
入院保険とは

入院保険とは、病気やケガによる“入院にかかる費用”を保障してくれる保険です。入院したときに入院一時金が支払われるだけでなく、手術や通院したときに給付金が支払われる保険もあります。
医療保険とは

医療保険は、入院保険やがん保険、三大疾病保険、女性疾病保険など「医療にかかわるすべての保険」を指します。つまり入院保険は医療保険のジャンルの一つです。
ただし、入院保険のことを医療保険と呼ぶ場合もあり、区別して呼ばれなくなってきています。
2入院保険にはどんな種類があるの?
入院保険は医療保険の一つですが、さらに「定期型入院保険」と「終身型入院保険」に分けられます。
入院保険 | 定期型入院保険 |
---|---|
終身型入院保険 |
それぞれの特徴やメリットとデメリットについて詳しくみていきましょう。

【FPからのワンポイントアドバイス】
入院保険とは、医療保険のジャンルの一つです。今は医療保険の中で入院もカバーすることが多いので、「入院のみの保険」は少なくなっているかもしれません。
ただ「入院保険とはどういうものか」について知っておくことは、医療保険自体の理解にもつながりますので、入院保険の種類について確認してみましょう。
定期型入院保険

保険期間が5年や10年など、数年単位で区切られていることが特徴です。保険料の支払期間が短いため、ライフスタイルに合わせて保険を見直しやすいことがメリットです。
ただし、「入院保険に加入し続けたい方」は注意が必要です。満期後は改めて入院保険に加入する必要があり、年齢が進んでいるため保険料が上昇する傾向があります。また、病歴や年齢などのために加入できないケースもあり得ます。

【FPからのワンポイントアドバイス】
保険期間が満了した際に、そのまま保障を継続する「自動更新型」の定期入院保険もあります。自動更新型の場合、途中でなんらかの病気となっても、原則同じ保障内容で更新されます(保険料上昇の可能性はあります)。ただし自動更新に「健康状態についての条件」などが付いている場合は、更新されないケースもあるので注意が必要です。
終身型入院保険

一生涯、保険料が変化しないタイプの入院保険です。定期型入院保険と比べて保険料は高いものの、一生涯保険料が変わらないため、長期的に入院保険を利用したい方に向いています。また、保険料の支払い方法は「終身払い」と「短期払済」に分けられます。
終身払いは、保険契約者が亡くなるまで、もしくは保険を解約するまで保険料を支払い続けます。一方、短期払済は60歳や65歳など一定の年齢で保険料が支払い終わるように保険料が計算されることが特徴です。
・終身払い……契約者が亡くなるまで、あるいは解約するまで支払い続ける
・短期払済……一定の年齢で支払いが終わるように計算される
短期払済の方が月々の保険料の支払負担は重くなりますが、長く生きる場合は終身払いよりも総額を抑えられる可能性があります。また、払込期間終了後は保険料の支払いがないので、定年後の生活にゆとりをもたせることも可能です。
終身払いの場合は、長生きするほど保険料の負担が大きくなるのが特徴です。そのため、老後資金や年金額などを考慮して、どちらが自分に適しているか考えることが大切です。
3入院保険の必要性とは?
入院保険は、次のような目的で加入します。
「公的医療制度」対象外の費用に備えるため
「公的医療制度」は、健康保険などさまざまなものがありますが、差額ベッド代や保険診療外となる先進医療の技術料などは対象外です。
差額ベッド代は、2人部屋や個室など有料の部屋を使用した場合にかかる費用で、1日3,000円~1万円程度と医療機関によって異なり、例えば1週間入院すれば2万1,000円~7万円程度かかります。
先進医療の技術料は、新しい治療法を受けたときにかかる費用のことで、保険診療が適用されません。入院保険や先進医療の特約などに加入することで、先進医療を選択することも検討できます。
長期入院などで足りなくなる費用をカバーするため
長期入院すると、差額ベッド代や先進医療の技術料も高くなります。また、働けない期間が長くなると収入も大きく減ることが予想されます。
このように、長期入院で足りなくなった費用や収入をカバーするためには、入院保険が必要です。
4入院保険にすぐに加入しておいた方がいい人

【FPからのワンポイントアドバイス】
「入院保険」とはどういうものか、なんとなく輪郭がつかめたのではないでしょうか。そこでここからは、「入院保険が必要な人」とはどんな人かを紹介します。
自分に必要な保険を知ることは、「不要な保険に入らなくて済む」ことにもつながります。無駄な保険料を支払わないためにも、次に紹介するタイプに自分が当てはまるかどうかをチェックしてみましょう。
貯蓄があまりできていない人

長期入院になれば、貯金を切り崩して生活費や入院費をまかなうことになります。例えば、入院中に全く働けず収入がゼロになった場合、貯金を崩して、家族の生活費や入院費に充てることになるでしょう。入院が長期化すれば、さらに多くの費用がかかることが予想されます。
そのため、現在貯蓄が少なく、これからも大きく増える見込みがない場合は、入院保険でしっかり備えておくと安心です。
貯蓄を減らしたくないと考える人

現在の貯蓄を減らしたくないと考えるならば、入院保険に加入しておくことをおすすめします。ある程度の貯蓄があっても「もし数ヵ月入院することになったら……」などと貯蓄を取り崩すことに不安に感じる場合は、安心を買うイメージで入院保険に加入しておいた方がいいでしょう。
また、自分が入院することで収入が落ちると、配偶者や子どもなど家族に苦労をかけることになりかねないため、自分だけの問題では済まない場合もあります。
自分の家庭環境や収入、ライフスタイルなどを踏まえたうえで、入院の際に備えが必要かどうかよく考えましょう。
自営業の人

会社員には、傷病手当や労災保険などがあるため、入院中の生活費や入院費をある程度まかなえます。しかし、自営業の人は傷病手当や労災保険などがありません。入院して働けなくなれば、その期間中は収入がゼロになる可能性が高くなるため、入院保険でしっかり備えたいところでしょう。
5入院保険への加入をすぐに考えなくてもいい人
入院保険の加入が必要な人がいる一方、今すぐには加入しなくてもいいという人もいます。
貯蓄が十分にある人

貯蓄だけで入院費や生活費をまかなうことができる人は、入院保険への加入はすぐに考えなくてもいいかもしれません。
ただし、病気によっては数ヵ月以上入院する可能性もあるため、医療費が心配な方は加入しておいた方がいいでしょう。また、先進医療の技術料は数十万~数百万円かかることもあるため、貯蓄だけでは心もとない場合があります。
会社の福利厚生等で保障が十分な人

入院保険は、会社の福利厚生の利用や公的医療制度の利用の有無に関係なく、決められた金額を受け取れます。会社の福利厚生が充実しており、公的医療制度との併用で入院費や生活費をまかなえる人には、入院保険への加入を最優先にしなくてもいいかもしれません。
ただし、退院できてもすぐには仕事に復帰できなかったり、働く時間を減らしたりする場合もあるため、万が一に備えて、入院保険に加入しておくことをおすすめします。
6入院保険の「加入タイミング」と「選び方」

【FPからのワンポイントアドバイス】
先述したように医療保険の中に入院保障が含まれていて、あえて「入院保険」とうたっていない保険商品も多くなっています。そのため、「入院保険」に的を絞って商品を探すよりも「医療保険」全般を対象に保険選びを進める方が、効率的といえるでしょう。ただし医療保険を検討する際には、しっかりと「入院時の保障」について確認するようにしてください。
入院保険・医療保険は健康な時こそ加入すべき
健康な時には、万が一のことを想像しづらいものです。そのため、つい入院保険や医療保険への加入を先送りにしてしまいがちです。
しかし、入院保険・医療保険は、なんらかの疾病の診断を受けてから加入すると不利になる場合があります。「公平の原則」から、疾病リスクの高い方には割増保険料が適用されるケースがあり、悪ければ加入を断られる可能性もあります。
入院保険・医療保険は、健康な時にこそ、加入すべき保険といえます。
加入を迷っているなら、手軽なものから検討を
とはいえどんな保険に入るべきかわからない、忙しいから検討する時間がないという方は、手軽に加入できる保険から検討してみてはいかがでしょうか。
たとえば「ドコモ AIほけんの医療保険」なら、スマホなどから簡単に申し込みができます。スマホから検討できる保険なら、移動時間などを使って補償や保険料を確認できるのでおすすめです。短い時間でも気軽に検討できるでしょう。
7「ドコモ AIほけんの医療保険」なら入院補償も充実
一人ひとりのリスクにあわせて、AIが最適な保険をおすすめしてくれる「ドコモ AIほけん」。「どんな保険を選んだらいいかわからない」「保険は難しいからわからない」など、保険選びに悩んでいる人にこそ使ってほしいサービスです。
そんな「ドコモ AIほけん」が提供する医療保険なら、手軽に自分にベストな補償を検討できます。
「手軽な保険って、補償は十分なの?」と不安に思うかもしれませんね。しかし「ドコモ AIほけんの医療保険」は手軽なだけではなく、補償も充実しています。もちろん入院への補償もあります。
なお、ケガでの入院や手術には「ドコモ AIほけんのケガの保険」で備えられます。ケガのリスクも考えておきたい、という人におすすめです。
充実の「基本プラン」、さらに「補償オプション(特約)」も
「ドコモ AIほけんの医療保険」の補償内容は、どの契約にも付帯する「基本プラン」と、好きな補償を任意に選べる「補償オプション(特約)」で構成されています。
気になる「入院補償」は基本プランに入っているので、いずれの契約でも入院の負担をしっかり補償できるので安心です。
保険金が支払われるケース | 保険金額 | |
---|---|---|
疾病入院 | 病気で入院したとき | 【選べる入院日額】 2,500円/5,000円/7,500円/1万円 |
疾病手術 | 病気で所定の手術を受けたとき | 入院日額の5~40倍 |
放射線治療 | 病気やケガで放射線治療を受けたとき | 入院日額の10倍 |
保険金が支払われるケース | 保険金額 | |
---|---|---|
総合先進医療特約 | 病気やケガで先進医療を受けたとき | 最大1,000万円 + 一時金10万円 |
三大疾病・ 重度傷害一時金特約 |
「がん」と診断確定されたとき、または「急性心筋梗塞」「脳卒中」で入院したとき | 【選べる一時金】 50万円/100万円 |
女性特約 | 女性特有の病気、または糖尿病など、所定の病気で入院したとき | 入院日額5,000円 |
病気やケガのため、所定の女性形成治療を受けたとき | 女性入院日額の20倍または40倍 |
入院の補償はどんな内容?
ここからは、「ドコモ AIほけんの医療保険」の補償の中で、特に入院に関するものを確認しましょう。
【入院に関する補償1:疾病入院(基本プラン)】
「疾病入院」は、病気の治療のために入院した場合、「入院日額×入院日数」の保険金を受け取れる補償です。
入院日額とは、入院1日あたりに支払われる保険金の額です。例えば入院日額1万円の場合、10日の入院で10万円の保険金が支払われます。
医療保険によっては入院日数を1日目からカウントせず、数日の免責期間を差し引くケースがあります。しかし「ドコモ AIほけんの医療保険」の場合、入院1日目から保険金が支払われます。入院は短いケースも増えてきていますから、1日目から支払われるのは安心ですね。
また、「ドコモ AIほけんの医療保険」では次の4段階の入院日額から選べます。
・2,500円
・5,000円
・7,500円
・10,000円
必要な分だけ補償を選択できる点も魅力の一つです。
【入院に関する補償2:疾病手術&放射線治療(基本プラン)】
基本プランでは「手術」と「放射線治療」も補償されます。手術や放射線治療の内容に応じ、入院日額の5~40倍の保険金を受け取れます。
所定の重大手術 | 入院日額の40倍 | |
---|---|---|
上記以外 | 入院中の手術 | 入院日額の10倍 |
入院中以外の手術 | 入院日額の5倍 | |
放射線治療 | 入院日額の10倍 |
- ※放射線治療の保険金は、ケガによる治療の場合も支払われる
外来での手術でも保険金を受け取れますが、入院中の手術は入院日額の10倍の保険金を受け取れます。
【入院に関する補償3:三大疾病・重度傷害一時金特約(補償オプション)】
「三大疾病・重度傷害一時金特約」は、以下の入院で保険金を受け取れる特約です。
急性心筋梗塞または脳卒中による入院
(上記に加え、「がん」の診断確定でも保険金を受け取れます)
これらは深刻な疾病といえます。経済的な負担が大きくなる可能性があり、基本プランだけでは補償が物足りないケースがあるかもしれません。しかしこの特約を付帯すれば、上記の疾病で入院した際は、一時金として、上乗せの補償を受けられます。
受け取れる保険金は50万円または100万円です。基本プランの入院日額と同じく、加入時に必要な分だけ任意に選べます。
【入院に関する補償4:女性特約(補償オプション)】
「女性特約」は、「乳がん」や「子宮がん」など、女性特有の病気を補償する特約です。
上記のような病気のほか、糖尿病など所定の病気で入院した場合、基本プランの「疾病入院」とは別に1日5,000円の「女性入院日額」が支払われます。また、乳房切除術等所定の手術を受けた場合、女性入院日額の20倍または40倍の保険金を受け取れます。
女性特有のリスクに備えたいなら、心強い補償オプションですね。
ドコモ AIほけんの「医療保険」は手軽さが魅力
ドコモ AIほけんの「医療保険」の魅力は補償内容だけではありません。スマホなどで、WEBから簡単に加入できる点もおすすめポイントです。保険料も手ごろな水準から用意されているので、気軽に保険を考えられるでしょう。
保険料は、ドコモ回線を契約している場合は「ドコモ払い(電話料金合算払い)」を選択できます。新たに決済の手続きを行う必要がないので、こちらも気軽に利用できるポイントです。なお、ドコモ払いのほかに「クレジットカード払い」も選択できます。

【FPからのワンポイントアドバイス】
ドコモ AIほけんの「医療保険」は、30~34歳の場合、基本プランなら毎月330円で入れます。このくらいの値段なら、気軽に検討できるのではないでしょうか。
8入院保険・医療保険で入院への備えを
入院保険や医療保険などの「入院に備えられる保険」に加入すると、公的医療制度ではカバーしきれない範囲の保障も受けられます。ぜひ健康なうちに検討したいですね。
おすすめなのは、ドコモ AIほけんの「医療保険」。月330円の手ごろな保険料からスマホだけで手続きでき、必要な分だけ補償が選べます。ドコモユーザーなら保険料の「ドコモ払い」も可能なので、別に決済手続きを行う手間もありません。
是非検討してみてはいかがでしょう?
※本記事は2021年3月8日時点の内容であり、将来の商品改定等によっては内容が変更になる可能性がございます。
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。
関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。
AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。