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ネットトラブル
2021.01.14

ネットトラブル増加中!多岐にわたる事例と対策を知って防ごう

目次

私たちはスマホやPCから、毎日のようにネットにアクセスします。したがって、ネットトラブルに巻き込まれる可能性は誰にでもあるといえます。

今回は、ネットトラブルが増えている背景や具体的な事例、ネットトラブルを防ぐ方法を解説します。ネットトラブルから家族や自分を守るために、ネットの危険性について正しい知識を持ち、きちんと対策をしましょう。

1ネットトラブルが増加する3つの背景

ネットトラブルが増えている背景には、インターネット上の情報量の増加や、スマホやタブレットなどの情報通信機器の普及、インターネット経由の取引の増加などがあります。

インターネット上の情報量の増加

近年、インターネット上で流通する情報量が飛躍的に増えています。

総務省総合通信基盤局の「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計結果(2020年5月分)」によると、2013年から2020年までの7年間で、インターネット上で流通する音声や文書、画像などの情報量は約8.3倍になりました。

特に2019年から2020年にかけて、情報量の増加が顕著です。5Gの開始によって、今後情報量はさらに増加するでしょう。

2. 情報通信機器の普及

インターネット上の情報量の増加とともに、スマートフォンやタブレット型端末といった情報通信機器の普及率も上昇しています。

総務省の「通信利用動向調査の結果(2019年)」によると、スマートフォンの世帯普及率は83.4%に達しています。同様に、タブレット型端末の普及率も上昇しています。

3. インターネットでの取引やサービスの増加

日本における電子商取引の市場規模も拡大し、インターネット上で購入・取引できる商品やサービス、デジタルコンテンツの種類も増えています。

経済産業省の「電子商取引に関する市場調査(2020年)」によると、2019年の国内電子商取引の市場規模は19.4兆円でした。2010年の7.8兆円から、9年間で約2.5倍になっています。

電子商取引の市場をもう少し細かく見ると、物販系分野・サービス系分野・デジタル系分野に分けられ、市場規模は物販系分野が最も大きく、2018年からの伸び率も高くなっています。

2018年 2019年 伸び率
物販系分野 9兆2,992億円 10兆515億円 8.09%
サービス系分野 6兆6,471億円 7兆1,672億円 7.82%
デジタル系分野 2兆382億円 2兆1,422億円 5.11%

物販系分野をさらに細かく見ると、生活家電・AV機器、PC・周辺機器など、書籍、映像・音楽ソフト、事務用品、文房具のEC化率が高くなっています。

以前は店頭で購入していた商品を、インターネット経由で購入するケースが増えているといえるでしょう。

また、新型コロナウイルスの影響によって「非対面取引」のニーズが高まっているため、今後もインターネット上での取引は増えるでしょう。

このように、多くの人が多くの情報に触れる機会が増えたことが、ネットトラブルが増加している背景といえます。

2ネットトラブルの事例を6つのカテゴリー別に紹介

ここでは、実際に発生したネットトラブルの事例を6つのカテゴリーに分けてご紹介します。

ネットトラブル事例1:日常に潜む危険

思いもよらないところに、トラブルのリスクが潜んでいることがあります。総務省の「インターネットトラブル事例集(2020年)」から、予想外のトラブルに巻き込まれた事例を3つ紹介します。

<事例1.>

ある女子学生は、毎日遅くまでメッセージアプリで友人とやり取りをしていた。スマホの使用をやめられず、睡眠不足で体調や成績に悪影響が出てしまった。

<事例2.>

スマホを見ながら自転車を片手で運転していたある男性は、不注意で高齢者に衝突してしまった。高齢者は一時意識不明の重体になり、男性は重過失傷害の疑いで書類送検された。

<事例3.>

3人の男子学生が制服のまま線路に立ち入り、写真を撮影。SNSに投稿したところすぐに学校名や名前を特定され、鉄道営業法違反等の罪で家庭裁判所に送致された。

ネットトラブル事例2:取引によるトラブル

フリマアプリやネットオークションを通じた直接取引、チケット転売などもトラブルの原因になることがあります。総務省の「インターネットトラブル事例集(2020年)」から、2つの事例を紹介します。

<事例1.>

ある女性はフリマサイトで「新品未使用」の記載がある服を購入した。届いた服には新品とは思えない明らかな劣化があったが、返品の相談をしても応じてもらえなかった。

<事例2.>

ある女性はSNSを通じて、コンサートチケットを譲ってもらう約束をした。指定の口座に代金を振り込んだがチケットは届かず、相手のアカウントも削除されていた。

ネットトラブル事例3:巧みなワナ

インターネット上にはワンクリック詐欺や不当請求、悪意のあるWi-Fiスポットなど、利用者を巧妙にだまそうとするワナが存在します。

総務省の「インターネットトラブル事例集(2020年)」から、2つの事例を紹介します。

<事例1.>

ある男性は「ウイルスに感染している」というメールを受信した。焦って「ウイルス感染者に除去ツール配布」というリンクにアクセスするとパソコンのファイルが暗号化されて、解除に対して金銭を要求する脅迫画面が表示された。

<事例2.>

ある男性は、家の近所にある無料でパスワード不要のWi-Fiスポットをよく利用していた。そのWi-Fiスポットは情報を盗む目的で設置されており、男性の通信内容は盗み見られていた。

ネットトラブル事例4:ゲーム上のトラブル

スマホゲームなどでのやり取りの中で、アカウントが乗っ取られるといったトラブルもあります。総務省の「インターネットトラブル事例集(2020年)」から事例を紹介します。

<事例>

ある男性はスマホゲーム上で、IDとパスワードを教えればポイントを分けるという誘いを受けた。IDとパスワードを教えるとログインできなくなり、アカウントが乗っ取られた。

ネットトラブル事例5:SNSの書き込みによるトラブル

SNSへの安易な投稿は個人情報が特定されたり、自分が加害者になったりするトラブルの原因になります。総務省の「インターネットトラブル事例集(2020年)」から、4つの事例を紹介します。

<事例1.>

ある女性が家族旅行先からSNSに写真を投稿したところ、自宅にいないことが知られてしまい、空き巣被害にあった。

<事例2.>

ある女性が位置情報をオフにして撮影した写真を公開したところ、写真の背景から生活範囲が特定され、知らない人に付きまとわれるようになった。

<事例3.>

ある男性が匿名で有名人の悪口を書き込んだところ発信者が特定され、訴訟で高額の慰謝料を請求された。

<事例4.>

ある女性は、好きなアーティストの話題で意気投合した相手と自撮り写真を交換した。その後、「写真付きで秘密をネットに拡散されたくなければ裸の写真を送れ」と脅された。

ネットトラブル事例6:子どものネットトラブル

昨今は小さな子どもでもスマホを使いこなしますが、子どもの安易な行動がネットトラブルやいじめにつながることがあります。

総務省の「インターネットトラブル事例集(2017年)」から、3つの事例を紹介します。

<事例1.>

ある男の子は、母親にパスワードを入力してもらい、スマホゲームに課金していた。しかし、パスワードの入力後数分間は自由に購入できる設定になっていたことから、ある月に10万円以上の請求が届くことになった。

<事例2.>

ある男子学生は、映画のデータを友人とシェアするために動画投稿サイトに公開していたところ、警察に身元を特定されて著作権法違反容疑で書類送検された。

<事例3.>

ある女子学生はアプリでのグループトーク中、文末に「?」を付け忘れたことにより誤解が生じ、一方的に仲間外れにされてしまった。

3ネットトラブルを防ぐには?5つの工夫を紹介

誰でも巻き込まれる可能性があるネットトラブル。どのような対策をとればいのでしょうか?

ここからは、ネットトラブルを防ぐための工夫を5つご紹介します。

ネットトラブル対策1:IDやパスワードは推測されにくいものを使う

インターネット上のIDやパスワードは、他人に推測されにくいものを設定しましょう。名前や生年月日、電話番号、好きな言葉、短い英単語、数字のみといった推測されやすいパスワードは避けるべきです。

また、IDとパスワードは同じにしない、人に聞かれても絶対に教えない、利用するサイトごとにパスワードを変えるといった対策も効果的です。

ネットトラブル対策2:怪しいサイトにアクセスしない

内容に違和感のあるサイトやアダルトサイトなど、怪しいサイトにはアクセスしないようにしましょう。迷惑メールやSNS上に記載されているリンクも同様です。

中には、実在する有名企業を巧妙に模倣したサイトも存在します。企業を装った不審なメッセージが来た場合は、企業の公式サイトにアクセスしてURLを見比べたり、模倣サイトに関する注意喚起がされていないかどうかをチェックしたりしましょう。

ネットトラブル対策3:ネットに公開する情報は限定する

インターネット上には、パスワードや本名、住所、電話番号などの個人情報を安易に公開しないよう十分注意しましょう。一見問題がなさそうな写真であっても、映り込んでいる背景などから住所などを特定されるリスクがあります。

自分では友人にだけにシェアしているつもりでも、インターネット上に公開している情報は悪意ある第三者に見られる可能性があるので、十分注意してください。

ネットトラブル対策4:子どもが利用するデバイスにはフィルタリングを設定する

子どもにスマホやタブレットを持たせる場合は、フィルタリングを設定しましょう。フィルタリングとは、子どもをあらゆるリスクから守るために、有害サイトへのアクセスや課金、使用時間などを制限する機能です。

フィルタリングはデバイスの機能や、アプリなどを通じて設定できます。インターネットの利用にはさまざまなリスクが伴うため、きちんとルールを設けて子どもを守ることも大切です。

ネットトラブル対策5:困ったときは相談窓口へ

ネットトラブルに遭って対処に困った時は自分だけで解決しようとせず、警察や公的機関などが提供する相談窓口に連絡しましょう。

とはいえ、いきなり警察や公的機関に連絡するのは躊躇してしまうかもしれません。その場合に備えて、ネットトラブルに対応する保険に加入しておくと安心です。保険に加入しておけば、ネットトラブルに遭った時、すぐに専門のスタッフに相談できます。

4ドコモの「ネットトラブルあんしんサポート」なら月550円で備えられる

ネットトラブルに備える方法としておすすめしたいのが、月額550円で加入できるドコモの「ネットトラブルあんしんサポート」です。

加入すると、インターネットに関するトラブルや困りごとが発生した際、専門スタッフによるアドバイスを受けられます。

ネットトラブルあんしんサポートの対象となるネットトラブルは、以下のとおりです。

・SNSトラブル
・炎上、誹謗中傷
・個人情報の流出
・高額請求、不正決済
・ネット詐欺
・フリマ、ネットショッピング
・子どものトラブル

QRコード決済やクレジットカードが不正利用された場合、最大100万円まで被害額を補償してくれるのも大きなメリットです。

インターネットを利用している人は誰でも、ネットトラブルに遭う可能性があります。トラブルに巻き込まれることを想定して、事前に対処法を考えておくことが大切です。

※本記事は2020年11月9日時点の内容であり、将来の商品改定等によっては内容が変更になる可能性がございます。

文・木崎涼(フィナンシャル・プランナー)

フィナンシャル・プランナー。大手税理士法人で多数の資産家の財務コンサルティングを経験。F簿記・M&Aシニアエキスパートの資格も持ちながら、執筆業を中心に幅広く活動している。

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