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ネットトラブル
2020.12.18

クレカの不正利用状況や具体例を解説!被害にあう前に知っておきたい対策

目次

通販などでも利用できて使い勝手のいいクレカですが、不正利用には注意しなければなりません。この記事では、クレカの不正利用の種類や被害総額、不正利用が発覚した際の対処法などを分かりやすく解説します。クレカの不正利用は、カードを使用する人なら誰にでも起こりうるトラブルです。正しい対処法を知り、万一の場合に備えましょう。

1クレジットカードの不正利用の被害総額とその平均

クレカの不正利用について耳にすることが多くなりました。身近な人が被害に遭ったことをきっかけに、不安になって調べ始めたという人も多いのではないでしょうか。

一般社団法人日本クレジット協会の「クレジットカード不正利用被害額調査(2020年)」によると、2020年1月から6月までのクレカの不正利用被害総額は約119億4,000万円でした。クレカの不正利用の被害総額は、6年間で2倍以上にふくらんでおり、増加傾向にあることが分かります。

  • ※一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害額調査(2020年)」をもとに筆者作成
  • ※2020年のデータは2020年6月までのデータをもとにした予測

三井住友カード株式会社が実際に不正利用被害にあった500人にアンケートをとった「クレジットカードの不正利用に関する調査(2019年)」によると、被害額の平均は10万147円で、最も低い金額は980円でした。中には、数ヵ月にわたって「月額利用料」という名目で少額が引きとおされていたという被害もあります。

クレカの不正利用は、1件あたりの被害額が小さく、気づきにくいという特徴があります。被害に気付くのが遅れてしまうと、塵も積もれば山となり、取り返しのつかない金額の損失が発生してしまうかもしれません。

2クレジットカードの不正利用に気づくのはいつ?

クレカの不正利用には、どんなタイミングで気づくのでしょうか?

三井住友カード株式会社のアンケート結果によると、クレカの不正利用が発覚したタイミングは「カード会社からの連絡時」が35.4%と最も多いという結果でした。

「Webやアプリ、紙でのご利用代金明細書確認時」が24.8%と続き、4人に1人は明細を見て自分で気づいていることが分かります。また、「Webやアプリ、紙でのご利用代金明細書確認時」「ご利用金額を口座から引き落とされた時」等、自分で気づいたケースを合計すると、56.6%になります。

  • ※三井住友カード株式会社「クレジットカードの不正利用に関する調査(2019年)」をもとに筆者作成

1.カード会社から連絡

1番多いのは、クレジットカード会社から連絡がきて、不正利用に気づくというケースです。

不正利用を放置すれば、クレカ利用者が減少することになりかねません。そのため、クレジットカード会社各社は不正利用発見に力を入れており、疑わしい利用があった場合、クレカの利用を一時停止して顧客に連絡するといった仕組みがあります。

このような仕組みによって、不正利用に気づくケースがあります。

2.利用明細を確認したとき

明細の内容を毎月確認するという人は、不正利用にすぐ気づくことができます。まとまった金額の利用が目立つ場合などは、気づきやすいでしょう。ただし、中途半端な数字だったり、少額な出金が繰り返されたりと、気づきにくいケースもあります。

3.その他の場合

クレカの利用停止の際には、顧客に連絡が入ることが一般的です。しかし、忙しくて電話に出られなかったり、メールを見落としてしまったりすることもあるでしょう。そのような人が、クレカを使おうとして利用できないという事態になったときに、カード会社に確認して気づくパターンもあります。

その他、クレカの利用通知サービスを利用していれば、身に覚えのない利用に気づきやすくなります。また、警察からの連絡で気づくケースもあります。

3クレジットカードの不正利用の原因7つ

続いて、クレカの不正利用の具体的なケースを紹介していきます。

フィッシング詐欺

不正利用の手口として多いのが、フィッシング詐欺です。フィッシング詐欺とは、カード情報を含む個人情報を盗み、本人になりすまして不正取引を行うことです。例えば、メールやSMSで偽物のWebサイトのリンクが届き、リンク先をクリックしてカード情報等を入力してしまうと、本人情報が盗まれてしまいます。

スキミング

スキミングとは、スキマーという特殊な読み取り装置で、カードの磁気データを盗む手口です。盗まれた磁気データが偽のカードにコピーされると、偽のカードを持つ人は本人に代わってカードを不正に利用できてしまいます。

オンラインショッピング詐欺

オンラインショッピング中に何気なくクレジットカードの情報を入力したところ、カード情報を盗まれてしまうというケースがあります。オンラインショッピングをする際には、悪質なサイトではないかどうかを十分に確認しましょう。

出会い系サイト詐欺

マネージャーを騙る詐欺師が、「芸能人と出会える」といった誘い文句で、有料の出会い系サイトに登録させるという手口があります。登録後、マネージャーを騙る詐欺師とは、当然ながら連絡がとれなくなります。

このようなケースでは、手口が詐欺であっても、支払いそのものは本人の意志で行われているため、補償されないことがあります。甘い言葉には裏があると考え、安易にクレカで決済しないよう注意しましょう。

なりすまし

第三者が不正に入手した情報やカードそのものを使い、本人になりすましてクレカを利用するケースです。クレカの管理がずさんだったり、クレカ情報をどこかにメモしていたりすると、なりすましのリスクが高まります。

情報漏洩

自分が悪質なサイトにクレカ情報を入力しなかったとしても、クレカ情報を管理するオンラインショッピングサイトの不手際等によって、情報が漏洩する可能性があります。インターネットにクレカ情報を入力したことがある限り、システム上の情報漏洩リスクはゼロではありません。

盗難・紛失

盗難や紛失による被害も見過ごせません。電車内で深く眠り込んだ時に財布からクレカを抜き取られたというようなケースがあります。特にお酒を飲んでいる時は要注意です。

4クレジットカードの不正利用の対処法

続いて、クレカの不正利用に気づいた時の対処法を紹介します。

クレジットカード会社に連絡して調査してもらう

自分で不正利用に気づいた場合、まずはクレジットカード会社に連絡して利用停止の措置をとってもらいましょう。盗難や紛失が起きた時、情報漏洩のリスクがある時なども、クレジットカード会社に連絡して相談するようにしましょう。

クレジットカード会社に連絡すると、「自分で店舗に連絡してみてください」と案内されることもありますが、毅然とした態度で調査を依頼することが解決の近道です。電話では、不審に感じた支払の利用金額・利用日・支払先名を報告します。

警察に被害届

盗難や紛失のケースでは、警察署に出向いて盗難届や紛失届を提出します。受理されると、受付番号が通知されるので、受付番号をクレジットカード会社に伝えます。

また、不正利用に気づくのが遅れて被害が発生してしまった時も、警察に被害届を提出することで、犯人の逮捕につながる可能性があります。不正利用は数多く発生しているため、必ずしも犯人逮捕につながるとは限りませんが、他の被害者を生まないためにも、被害届の提出を検討してみてください。

カード再発行

不正利用が発覚した場合、再発行するまでクレカが使えないこともあります。クレジットカード会社に相談し、自分にとって最適な方法でクレカの再発行の手続きをしましょう。

5クレジットカード不正利用の調査方法

クレカを不正利用されてもすぐに気づくことができれば、被害を最小限に抑えられます。続いては、クレカの不正利用に気づくための調査方法を紹介します。

利用金額と利用日

毎月クレカの明細を見て、利用金額と利用日を確認しましょう。スケジュール帳を見ながら確認すると、何に使ったか思い出しやすくなります。クレカを利用した記憶がないのに引き落とされている時は、不正利用の可能性があります。

不正利用の疑いがある時は、クレジットカード会社に連絡し、支払内容を確認してもらいましょう。

店舗と支払先名

利用日とあわせて、支払先名もチェックしましょう。通販サイトの名称で引き落とされている場合、購入履歴や注文履歴と突き合わせます。

記憶にない支払先名があったからといって、必ずしも不正利用とは限りません。店舗名と支払先名が異なるケースは多々あるからです。まずは支払先名で検索してみて、利用した記憶のある店舗名がヒットすれば、問題ありません。

検索しても情報が見つからない場合や、記憶にないという場合は、不正利用を疑いましょう。

家族の利用の有無

家族カードを発行している場合、家族の利用分も本カードの明細に記載されることが一般的です。そのため、身に覚えのない支払で不正利用を疑ったら、実は家族がクレジットカードを利用していただけ、といったケースもあります。

家族カードを発行している場合、明細を見てそれぞれ自分の支払分をチェックするなどして、不正利用の発見に努めましょう。

6クレジットカードの不正利用 補償対象となるケース、ならないケース

クレカの不正利用では補償されるケースがある一方で、補償されないケースもあります。補償対象外となるケースを知り、注意を怠らないようにしましょう。

補償の対象となるケース

不正利用が発生しても、気づいた時点ですぐにクレジットカード会社に連絡し、紛失・盗難の被害届を警察に提出すれば、補償を受けられる可能性が高いです。補償の範囲は、クレジットカード会社ごとに定められています。

補償対象外となるケース

例えば次のようなケースでは、補償対象外となる可能性があります。補償の範囲について、詳しくはクレジットカード会社のホームページや会員規約を確認しましょう。

・不正利用に気づくのが遅れ、被害にあった日から60日を超えてしまった。
・クレカの裏に署名していなかった。
・暗証番号を第三者に教えてしまった。
・電話番号などあまりにも予測が容易な暗証番号だった。
・クレカを家族や友人に貸していた。
・クレジットカード会社にすぐに連絡しなかった。
・警察に紛失・盗難の被害届を出さなかった。
・戦争や天災など混乱中に損害が発生した。
・キャッシングの不正利用。

7クレジットカードの不正利用に合わないための3つの対策

最後に、クレカの不正利用による被害を防ぐための対策を6つ紹介します。

明細チェック

クレカの利用明細をしっかりチェックしていれば、不正利用にすぐに気づけます。利用金額・利用日・店舗名(支払先名)などを確認し、記憶や記録と突き合わせてみてください。早めに対処すれば、補償されることも多いので、毎月明細が届いたら目を通すことを心がけましょう。

不審なメールは開かない

フィッシング詐欺に引っかからないよう、不審なメールは開かない癖をつけることが大切です。実際のクレジットカード会社名や銀行名が記載されていたとしても、安易にメールを開かないようにしましょう。

特に「緊急のご連絡」「不正利用の可能性があります」など、不安を煽るタイトルのメールが来た場合、フィッシング詐欺の可能性があります。落ち着いて対処し、リンクをクリックしたり、リンク先にクレジットカード情報を入力したりしないようにしましょう。

不審なサイトではクレジットカード情報を登録しない

検索上位のオンラインショップサイトだからといって、安全とは限りません。オンラインショッピング中にクレカ情報を入力する時は、本当に信頼できるサイトなのか確認することが大切です。日本語表記に不自然な点がある、値段が極端に安く設定されているといった場合は、クレジットカード情報の入力を控えましょう。

8クレジットカードの不正利用には「ネットトラブルあんしんサポート」

突然、高額な引き落としがあったり、明細に怪しい利用履歴があったりすると、動揺してしまう人が多いでしょう。また、不正利用が疑われても、どのように対処すればいいか分からなかったり、利用停止した方がよいのか悩んだりするケースもあります。

このようなトラブルへの対策としてドコモが提供する「ネットトラブルあんしんサポート」で備える方法があります。

ネットトラブルあんしんサポート」に加入すれば、いざという時は専門スタッフにすぐに電話相談ができるため安心です。第三者に相談することで、冷静さを取り戻せるでしょう。

また、下記のようなネットトラブルも、「ネットトラブルあんしんサポート」の対象となります。

・高額請求、不正決済
・ネット詐欺
・フリマ、ネットショッピング
・個人情報の流出
・SNSトラブル
・炎上、誹謗中傷
・子ども同士のコミュニケーショントラブル
・迷惑メール

インターネットを利用することがますます増える昨今、ネットトラブルに総合的に対処できるサポートに加入しておくことで、自分も家族も安心して過ごせるでしょう。月額550円で加入でき、初回お申し込みの方は31日間無料でサービスを試すことができます。必要に応じて検討してみてください。

※本記事は2021年7月1日時点の内容であり、将来の商品改定によっては内容が変更になる可能性がございます。

執筆・木崎涼(フィナンシャル・プランナー)

プロフィール:フィナンシャル・プランナー。大手税理士法人で多数の資産家の財務コンサルティングを経験。F簿記・M&Aシニアエキスパートの資格も持ちながら、執筆業を中心に幅広く活動している。

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