
結婚に必要な年収は?年収400万円の男性と結婚するメリットとデメリット
愛があればお金なんて……とはいうけれど、生活するにはお金も必要です。結婚生活を始めるのに必要なお金について具体的に考えてみましょう。
1結婚生活を送るのに年収400万円は少ない?

未婚女性が求める年収は?
2016年に明治安田総合研究所が行った「第9回 結婚・出産に関する調査」によると、結婚相手に求める最低年収について、20~30代の未婚女性の半数以上が400万円以上を希望しています。このことから、多くの未婚女性が男性に求める年収のボーダーラインは、400万円と考えていることがわかります。
さらに、翌年2017年に同じく明治安田総合研究所が行った「男女交際・結婚に関する意識調査」では、自身の年収が高いほど男性にも高い年収を希望することがわかりました。また、相手の収入が希望に満たない場合は共働きをしてもよいと考える女性が約8割から9割いることから、結婚後も世帯収入をアップさせるためなら就労しても構わないという女性が多いことがわかります。
適齢期の男性の年収は?
国税庁が行った2018年の「民間給与実態統計調査」による男性の平均給与は、20代前半で284万円、20代後半が404万円、30代前半で470万円、30代後半で528万円です。
業種により同年齢でも差はありますが、20代後半になると平均給与が400万円をこえてくることから、女性のニーズともマッチしているといえるでしょう。
年収400万円で足りるの?
総務省による2019年の「家計調査」によれば、二人以上世帯(平均世帯人数2.97人)の1ヵ月平均支出が約29万円です。これを参考にした新婚2人世帯の場合、1ヵ月最低でも19万円程度の支出となり、年間228万円以上が必要になります。
年収400万円だと手取りが310万円くらいになりますので、しっかり管理をすれば、貯金をしながら2人で生活していける計算になりますね。
2年収400万円の男性と結婚するメリット・デメリット

デメリットとしては、年収400万円なら平均的な生活が望めるとはいえ、妻が専業主婦の場合は、気を緩めると出費が増え、趣味や旅行、貯蓄に多くを回せなくなったり、子供の教育費にも制限が出たりと、選択肢が狭まるかもしれません。
とはいえ、共働きをする場合は、金銭的な余裕が持てるのでデメリットを減らせますし、家事・育児分担の協力も得られやすく、共に家庭を築く意識も高まるでしょう。
ではメリットはどうでしょうか?娯楽費にあまりお金を使えない分、浮気の心配が少ないと考えられることや、多忙な高年収の人よりも一緒に過ごす時間が確保できる可能性があります。また、モラルハラスメントなど、年収格差による夫婦間の力関係が生じにくいことも挙げられます。
3大切なのは今の年収だけでなく将来性

年収400万円といっても、結婚の年齢が若ければその後の年収は殖える可能性があることにも注目しましょう。
前述の国税局による「民間給与実態統計調査」は、勤続年数が1~4年の男性の平均年収は398万円ですが、年数によって段階的に上がり、20~24年では約1.7倍の684万円となります。
中にはキャリアアップによる転職で年収を上げる人もいますので、ぜひ男性の将来性にも目を向けてくださいね。
4一緒に未来を育もう

40~64歳の既婚者に対し、2018年に明治安田総合研究所が行った「人生100年時代の結婚に関する意識と実態」の調査では、既婚か未婚かに関わらず、男女ともに半数以上の人が、幸福度には「家族との人間関係」が大きな影響を及ぼすと答えています。幸せな生活は、お金だけが大切なのではなく、良い夫婦関係が軸となるものです。
年収400万円という中で結婚生活を成功させるためには、金銭的な問題で夫婦仲が悪くならないようにすることが大切です。
そのためには堅実な貯蓄計画、子供の教育資金や家の購入など、大きな支出について話し合い、将来の人生設計をしておくと安心ですね。もちろん、共働きなら、家事や育児分担についてもしっかり取り決めておきましょう。
互いに協力して居心地の良い環境をつくることができれば、年収400万円からのスタートで、金銭的にも精神的にもゆとりある未来を育むことができるでしょう。
提供・fuelle