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保険の基礎知識
2022.03.28

弁護士保険で身近なトラブルも安心!デメリットや注意点も紹介します

目次

相手から不当な行為を受けて損害が出た場合、私たちは損害賠償を請求できます。

弁護士に相談すれば、より確実に交渉を進めることができるでしょう。しかし、いざ依頼しようとすると数十万円に及び、簡単には決断できない金額に足踏みをしてしまい、本来なら解決できたトラブルも泣き寝入りしているケースは多々あります。

そこで紹介したいのが「弁護士保険」です。弁護士保険に加入することで、万が一トラブルに巻き込まれた際の弁護士等への委任や法律相談、弁護士等への支払い費用の補償をうけられるものです。具体的にどのような保険なのか、本記事を通じて紹介します。

1弁護士保険とは?

  • (画像=sabthai / stock.adobe.com)

まずは弁護士保険の概要を押さえましょう。

そもそも弁護士保険とはどんな保険?

弁護士保険は弁護士費用を補償する保険です。損害賠償請求を委任する際の費用や法律相談を行うときの費用などに保険金が支払われます。

例えば以下のようなケースで弁護士費用が発生した場合、弁護士保険に加入していれば保険金を受け取れるでしょう。

【弁護士保険が補償するケース】
・ 交通事故の相手方が賠償に応じないので弁護士に損害賠償請求を委任した
・ 痴漢やストーカー行為で精神的苦痛を被ったため弁護士に損害賠償請求を委任した
・ 子どもがいじめを受けたため、弁護士に相談した

弁護士に相談するケースは増えている

近年、弁護士に相談するケースは増えています。地方裁判所における訴訟件数は低下傾向にあるものの、弁護士の選任率は反対に上昇傾向にあります。2019年には90%を超えるまでに上昇しました。

【弁護士選任率の推移(地方裁判所における通常民事訴訟)】
事件総数 弁護士選任率
2009年 21万4,517件 74.7%
2014年 14万1,008件 84.8%
2019年 13万1,560件 91.5%

訴えの種類別の弁護士関与率は以下の通りです。内訳としては「金銭を目的とする訴え」の件数が最も多く、弁護士の関与率も92.8%と平均を上回りました。

【訴えの種類別 弁護士の関与率(地方裁判所 2019年)】
事件総数 弁護士を付けたもの
金銭を目的とする訴え 8万9,898件 8万3,393件(92.8%)
建物を目的とする訴え 2万5,109件 2万1,706件(86.4%)
土地を目的とする訴え 6,948件 6,428件(92.5%)
知的財産権に関する訴え 258件 246件(95.3%)
その他 8,476件 7,735件(91.3%)

これに伴い、弁護士保険の販売件数も右肩上がりです。2005年度では約93万件でしたが、2019年度には30倍以上の約2,807万件にまで販売件数が上昇しました。弁護士に対するニーズの高まりがうかがえます。

  • (画像:日本弁護士連合会HPより著者作成)

出典:日本弁護士連合会 弁護士費用保険(権利保護保険)について

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弁護士に相談や依頼するとどれくらいかかる?

弁護士費用は個々の弁護士が基準を決めるため、前もってどれくらいの費用がかかるかを示すことができませんが、目安ならあります。

日本弁護士連合会がアンケートに基づいて作成した「市民のための弁護士報酬ガイド」から、以下に弁護士費用の目安をまとめました。やはり決して小さい額ではないようですね。

【弁護士費用の目安】
依頼の概要 弁護士費用の目安
交通事故 交通事故の被害者が依頼。相手方に1,000万円の損害賠償を提訴し全額回収した。 着手金:30万円(49%)
報酬金:50万円(35%)
金銭の貸借 300万円の返還請求のため弁護士名で内容証明郵便を出した。 手数料:3万円(42%)
300万円の返還請求を提訴し、全額回収した。 着手金:20万円(44%)
報酬金:30万円(50%)
法律相談 1時間の相談にとどまった。 1万円(56%)
  • ※アンケートで最も回答が多かった費用。()は回答率

出典:日本弁護士連合会 市民のための弁護士報酬ガイド2008年度アンケート結果版

「弁護士への相談」は強力なカードですが、大きな費用がかかります。また上記はあくまで目安のため、場合によってはさらに大きな負担が発生するでしょう。

- Point -

弁護士保険は各保険会社が提供していますが、dアカウントを持っているならドコモ「AIほけん」の弁護士保険なら、スマホで簡単に契約でき、最大300万円までの弁護士費用が補償されます。

AIほけん」の弁護士保険については最後に詳しく解説します。

弁護士保険がおすすめなのはこんな人

弁護士保険は例えば以下のような方におすすめです。

・ 日頃から自動車を運転しており、あおり運転のトラブルに備えたい方
・ 子供のいじめといった日常トラブルに備えたい方
・ SNSを活用しており、悪意ない投稿が誹謗中傷等で訴えられる事例に備えたい方

ドライブレコーダーが普及したことで、録画データがSNSや報道番組でも取り上げられる機会が増えてきました。あおり運転の危険性がより可視化され、他人事ではないと感じる人も多いでしょう。あおり運転を受けて損害賠償請求をする場合でも弁護士保険で補償を受けることができます。

また弁護士保険の多くは家族も補償範囲に含まれるため、家族に子どもがいる方にもおすすめです。子どもが学校でいじめに遭った場合も弁護士に相談でき、その費用を保険でまかなうことができます。

他にも副業や新たなビジネスチャンスを獲得するためにSNSを活用して情報発信をする人が増えてきました。SNS運用をする中、悪意無い投稿が誹謗中傷として訴えられるケースもゼロではありません。そんな場合にも弁護士保険が活用できます。

2弁護士保険のメリット

ここで弁護士保険のメリット、デメリットも確認しておきましょう。

まずはメリットから解説します。弁護士保険に加入する主なメリットは以下の通りです。

・ 費用面の不安がなくなり、弁護士に相談するハードルが下がる
・ 安い保険料で、大きなトラブルに備えることができる
・ 幅広いトラブルに備えることができる

費用面の不安がなくなり、弁護士に相談するハードルが下がる

繰り返しますが、弁護士保険は弁護士費用や法律相談費用を補償する保険です。費用の負担がなくなるため、気軽に相談できるようになる点が弁護士保険の代表的なメリットです。

安い保険料で、大きなトラブルに備えることができる

弁護士に相談するようなトラブルの場合、金銭面も大きくなりがちです。そんなトラブルに毎月数百円程度で大きな安心感を買うことができます。

幅広いトラブルに備えることができる

法律トラブルと聞くと自分には関係無いと思う方もいるでしょうが、運転中のあおり運転被害、子供のいじめ被害、電車通勤中の痴漢被害……日常生活では気をつけていても避けられないトラブルが起こります。弁護士保険に加入することでこうした万が一に備えることができます。

3弁護士保険のデメリット

弁護士保険のデメリットも確認しておきましょう。弁護士保険ごとに異なりますが、主に以下3つが代表的なデメリットです。

- Point -

・ すべての法律トラブルに関して補償されるわけではない
・ 補償されない期間がある
・ 免責金額やてん補限度が設定されている

すべての法律トラブルに関して補償されるわけではない

弁護士保険は、弁護士に依頼できるすべての法律トラブルをカバーしているわけではありません。主に以下のようなケースが保険金支払い対象外として考えられます。

【弁護士保険 主な補償対象外のケース】
・ 契約者や保険対象者の故意または重大な過失によって生じた損害
・ 一定の親族間の損害賠償

こちら側に原因がある法律トラブルで弁護士費用が発生した場合、弁護士保険からは保険金が出ないケースがあります。また配偶者や子のように、一定の範囲内の親族を相手に損害賠償請求を行う場合も対象外とされることが多いため注意しましょう。

補償されない期間がある

弁護士保険によっては補償されない期間があります。

弁護士保険の補償が始まる日を「責任開始日」といい、契約から責任開始日までの期間を「待機期間」といます。この待機期間中に発生したトラブルに基づく弁護士費用は保険金支払いの対象外です。

また特定のトラブルについて一定期間補償の対象外とする「不担保期間」が設けられることもあります。契約前に確認しておきましょう。

免責金額や補償額の上限が設定されている

「免責金額」と「てん補限度額(補償額の上限)」が設定されている場合、弁護士費用の全額が補償されない点もデメリットです。両者の違いを以下にまとめました。

【「免責金額」と「てん補限度額」の概要】
免責金額 補償の下限のこと。
例えば免責金額5万円の場合、弁護士費用が5万円以下の場合、保険金は支払われない。5万円を超える場合も、5万円を差し引いて保険金が支払われる。
てん補限度額 補償の上限のこと。
例えばてん補限度額300万円の場合、300万円を超える部分の弁護士費用は補償の対象外。

免責金額やてん補限度額が設定されていると、弁護士費用の全額が補償されないケースが発生します。契約時には両方を確認しておきましょう。

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4弁護士保険の注意点

  • (画像=taka / stock.adobe.com)

最後に、弁護士保険の注意点について確認しておきましょう。

対象は民事事件の場合に限る

弁護士保険の多くは民事事件のみを保険金対象としています。刑事事件にかかる弁護士費用は支払い対象外となるケースが多いので注意しましょう。

すでに発生しているトラブルに対しては対象外

上述した「責任開始日」前のトラブルで発生した弁護士費用は補償の対象外です。トラブルに巻き込まれてから契約しても遅いので、できるだけ早く契約しておきましょう。

途中解約しても保険料は戻らない

弁護士保険の多くは「掛け捨て型」で、解約しても保険料は返ってきません。貯蓄性はないため注意しましょう。

5ドコモ「AIほけん」の弁護士保険なら最大300万円まで補償

- Point -

まだ弁護士保険を契約していない場合、ドコモ「AIほけん」の弁護士保険を検討しましょう。以下のような原因で発生した弁護士費用について、1つの原因事故について最大300万円まで補償されます。

・ 急激かつ偶然な外来の事故により生じた損害
・ 不当行為による自由、名誉、プライバシーまたは肖像権の侵害による精神的苦痛
・ 痴漢、ストーカー行為、いじめまたは嫌がらせを受けたことによる精神的苦痛

ポイントは精神的苦痛による弁護士費用を補償の対象に含めている点でしょう。今はいつだれがSNSで心無いトラブルに巻き込まれてもおかしくありません。自分や大切な家族が巻き込まれたとき、弁護士保険に加入していれば費用を気にせず弁護士に相談できます。きっと心強い味方になってくれるでしょう。

また保険料は「弁護士費用等補償」と「個人賠償責任補償(相手をケガさせた場合などの賠償金を補償)」とのセットで月額430円からお手軽に加入することができます。

AIほけん」ならスマホだけですぐに契約可能です。自分や家族を守りたい方はぜひご検討ください。

※本記事は2021年9月1日時点の内容であり、将来の商品改定によっては内容が変更になる可能性がございます。

文・若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。
関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。
AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。

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