保険と電卓の写真
保険の基礎知識
2022.02.28

保険に入りすぎていませんか?見直して自分にぴったりの保険に

目次

勧められるがまま加入した保険を放置していませんか?あるいは保険料の負担が重いと感じていませんか?そんな方はもしかしたら、保険に入り過ぎているかもしれません。

一度保険に加入してそのままにするのではなく、加齢やライフステージの変化に合わせて適切な見直しが必要です。加えて日本は「公的保障制度」が充実しているため、上手に活用することで保険料の負担を軽減することができるでしょう。

保険の見直し方と公的保障制度に関する知識を身に付けましょう。

1保険に入りすぎている方の傾向

  • (画像=koya979 / stock.adobe.com)

保険に入り過ぎている方の3つの典型例をご紹介します。

・ 若年層で将来を心配している
・ 本当に必要な保障を理解せずに加入している
・ 保険に依存しすぎている

若年層で将来を心配している

将来を過度に心配している方は保険に入り過ぎてしまう傾向があります。保険は人生のリスクに備える機能を持つため、心配性の方にとっては魅力的に映るのかもしれません。

一般的に必要な保障は若いうちは小さく、ライフステージが進むにつれ上昇します。若い方は過剰な保障となりやすいため注意しましょう。

本当に必要な保障を理解せずに加入している

内容を理解せず加入している方も、保険への入り過ぎが懸念されます。担当者に勧められるがまま加入しているケースなどが該当します。

加入時はきちんと内容を確認し、「本当に自分に必要かどうか」を慎重に検討しましょう。

保険に依存しすぎている

あらゆることに保険を活用している方もまた、保険に入り過ぎてしまう典型的なタイプです。

保険には保障のほか貯蓄、節税といった機能を持ちます。リスクへの備えは保険ならではの機能ですが、そのほかは別の方法でも可能です。保険だけに頼る必要はありません。

これらに該当する方々は保険を見直すことで、家計を改善できる可能性があります。ではどうやって保険を見直せばいいのでしょうか。次章で保険を見直す際の視点を紹介します。

保険の見直しは「暮らしとお金の相談サービス」で無料相談を

2保険の見直しを上手に進める4つのスタンス

  • (画像= Natee Meepian / stock.adobe.com)

保険の見直しを進める際は、以下4つのスタンスで臨みましょう。

・ 「保障内容は多ければ多いほどいい」という考えをやめる
・ 万が一の事態が起こったときのことを想定する
・ 保険と貯蓄を切り離す
・ ライフステージに変化があったときに見直す

「保障内容は多ければ多いほどいい」という考えをやめる

「保障内容は多ければ多いほどいい」という考えを改める必要があります。

すべてのリスクに対応しようとすると、当然保険料も上昇します。万が一に備えるつもりが、保険料が家計を圧迫して生活苦になってしまうようでは本末転倒です。

- Point -

保険は「必要最低限」の加入にとどめましょう。支出はできるだけ少ないほうが望ましく、必要な保障だけを付けましょう。

万が一の事態が起こったときのことを想定する

必要最低限を把握するためには、万が一の際に必要な金額を算出する必要があります。医療保険への加入を考える場合、入院時に必要なお金も算出しましょう。例えば、入院中の治療費や生活費も考慮すべき費用です。

生命保険文化センターによると、平均入院日数は29.3日です。仮に治療費と生活費の合計が1日2万円の場合、1回の入院で約60万円の費用が発生する計算です。

出典:生命保険文化センター 入院した場合、入院日数は何日くらい?

この全額を保険で備える場合、入院日額2万円の医療保険が考えられますが、自己資金でまかなえるようなら保障を引き下げてもいいでしょう。また生活費は家族構成や年代によっても異なります。

- Point -

節約し、生活費を下げる工夫や副業などで収入を増やす手段がある場合、手厚い保障は不要かもしれません。保険だけに備えるのではなく、他の選択肢も考慮しましょう。

保険と貯蓄を切り離す

保険と貯蓄を切り離して考えることも大切です。

万が一のリスクに備えながら、貯蓄の機能も併せ持ち、満期や途中解約でお金が返ってくる「貯蓄型保険」に魅力を感じる人も多いでしょう。ただ、保険料に対してどれくらいお金が戻ってくるかを表した「返戻率」を意識したことはありますか?

返戻率は金利が高いほど上昇しますが、低金利の現在は期待できません。保険商品次第のため一概にはいえませんが、多くの貯蓄型保険の返戻率は低下している可能性が高いです。より有利な預け先が無いかを検討しましょう。

一般的に貯蓄型よりも掛け捨て型保険のほうが保険料は安い傾向にあります。万が一の備えは「掛け捨て型保険」で対応し、資産形成や貯蓄は別の金融商品を選択するのもひとつの手です。どちらが有利になるか、慎重に比較検討しましょう。

ライフステージに変化があったときに見直す

一般に必要な保障は若いうちは少なく、ライフステージが進むにつれ増えます。保険金額の引き上げや新しい保障を追加する必要が出るでしょう。

例えば以下のようなケースが考えられます。

・ 結婚や出産:守るべき人が増えるため必要保障額が上がる
・ 親の高齢化:介護に対する必要保障額が上がる
・ 自身の高齢化:ケガや病気に対する必要保障額が上がる

保険はライフステージの変化に合わせて見直すことが望ましいですが、数ある保険の中から自分に合った保険を選択するのは難しいですよね。

そんな方はドコモの「暮らしとお金の相談サービス」を活用し、お金の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのもひとつの手です。保険を選ぶだけでなく、今加入している保険の問題点やいつまでに何をすればいいのかを明確にする手助けをしてくれます。

3万が一の際に頼りたい公的保障制度

保険を必要最低限の加入にとどめるためには、公的保障制度を知っておくことが大切です。ここでは以下4つをご紹介します。

・ 公的医療保険
・ 傷病手当金制度
・ 遺族年金
・ 障害年金

公的医療保険

病院での治療費負担を抑える公的保険です。私たちはいずれかの公的医療保険に加入しており、原則3割の自己負担で治療を受けられます。

さらに、治療費が高額になる場合は「高額療養費制度」で一定以上の負担が免除されます。例えば標準報酬月額(給与や手当、賞与などを含めた月の平均報酬)が26万円以下の場合、月5万7,600円以上の自己負担は発生しません。

出典:協会けんぽ 高額な医療費を支払ったとき(高額療養費)

この制度で私たちの治療費は高額になりにくい仕組みとなっています。治療に備える保険(傷害保険や医療保険など)に加入する際はこれらを考慮するといいでしょう。

傷病手当金制度

業務上のケガや病気で働けなくなった場合、一定の条件を満たすとお金を受け取れる制度です。直近1年間の約3分の2相当の標準報酬月額(お給料)が最長1年半支給されます。

出典:協会けんぽ 病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)

これらは主に会社員や公務員の方が受けられる制度です。働けなくなるリスクに備える保険(医療保険や就業不能保険など)に加入する場合、傷病手当金も含めて保障額を判断しましょう。

障害年金

公的年金(国民年金または厚生年金)に加入中、一定以上の障害の状態となったときに本人が受け取れる年金です。国民年金加入者は障害等級表2級以上、厚生年金加入者は3級以上から支給されます。

出典:日本年金機構 障害年金

こちらも傷病手当金と同じく、働けなくなるリスクに備える際は考慮に入れましょう。

遺族年金

公的年金に加入中、万が一死亡した場合に遺族が受け取れる年金です。主に亡くなった方に生計を維持されていた18歳未満の子に対して支給されます。

出典:日本年金機構 遺族年金

遺族の生活を支える保険(定期保険や終身保険など)を検討する際に知っておきたい社会保障といえるでしょう。

保険の見直しは「暮らしとお金の相談サービス」で無料相談を

4保険の見直しをする際の4つのポイント

  • (画像= takasu / stock.adobe.com)

ここまで保険の見直しに必要な考え方や公的保障について解説してきました。次から、改めて保険の見直しで注意したいポイントについて確認しましょう。

・ 必要な保障額に対し不足する分を保険で備える
・ 支払いを続けられること
・ 定期的に見直す
・ 自分にぴったりの保険が分からないときはプロに相談

それぞれ解説します。

必要な保障額に対し不足する分を保険で備える

繰り返しますが、保険加入の理想的な形は「必要最低限にとどめる」ことです。上述した公的な保障で十分カバーできる場合、民間の保険で保障をかける必要はありません。

公的な保障でカバーできない部分のみ、民間の保険で備えるようにしましょう。

支払いを続けられること

もうひとつのポイントは、保険料を支払い続けられるかどうかです。保険料の負担が重く途中で支払いができなくなってしまう場合、最後には保険が失効してしまいます。保険契約は審査があるため、悪ければ再契約もできません。

- Point -

再契約できる場合でも、年齢が進んでいることから保険料の上昇が想定されます。保険の見直しの際は、将来にわたって保険料を支払い続けられるかどうかもチェックしましょう。

定期的に見直す

上述の通り、保険はライフステージが進むたびに見直すことが望ましいです。家族構成の変化などに応じて定期的に見直すようにしましょう。

自分にぴったりの保険が分からないときはプロに相談

自分で判断できない場合や自分の判断が正しいかどうかをプロに相談するのも手です。保険代理店やFPに相談すれば保険について適切なアドバイスを受けられるでしょう。

ただし、最終的な判断は自分で行わなければなりません。本記事で紹介したポイントを踏まえ、自分にぴったりの保険を選びましょう。

保険の見直しは「暮らしとお金の相談サービス」で無料相談を

5保険はライフステージの変化に応じて適切に見直そう

保険料を重く感じている方は保険に入り過ぎているかもしれません。ライフステージに合わせ、必要最低限の保険に見直しましょう。

ドコモの「暮らしとお金の相談サービス」を活用することで、今の自分にとって必要な備えや対処法、家計の状況を踏まえたライフプランの作成といった相談者にあったサポートを無料で受けることができます。

「何となく将来が不安」という漠然とした悩みを抱えている方も、まずはドコモの「暮らしとお金の相談サービス」に相談することで「不安の正体」を明確にしてみてはいかがでしょうか?

※本記事は2021年8月24日時点の内容であり、将来の商品改定によっては内容が変更になる可能性がございます。

文・若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。
関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。
証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。

保険の基礎知識