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保険の基礎知識
2021.10.27

良い弁護士を見つける3つのポイント。依頼料の相場、依頼メリットは?

目次

多くの人にとって日常生活で弁護士と関わる機会は少ないかもしれませんが、突然の事故でケガを負わされた、物損で被害を受けた、痴漢やストーカー行為、いじめ、嫌がらせなどによる精神的苦痛を受けた場合等、弁護士に相談することで解決に向かうケースは多岐に渡ります。

ここでは弁護士に依頼した場合の料金の相場と、弁護士に依頼するメリット、良い弁護士を見つける3つのポイントをご紹介します。

1弁護士を依頼したときの料金 種類と相場は?

弁護士に依頼する際に掛かる「弁護士費用」には、大きく分けて「弁護士報酬」と「実費」の2種類があります(表1)。

表1. 弁護士費用の種類
弁護士報酬 ・着手金 ・報酬金 ・手数料 ・法律相談料 ・日当 ・タイムチャージ 
・鑑定料 ・顧問料 など
実費 ・収入印紙代 ・交通費 ・通信費 ・コピー代 ・保証金 ・供託金 
など

それぞれの費用の内容と相場を見ていきましょう。

相談費用

弁護士が依頼者に対して行う法律相談の費用です。1時間当たり5,000円から1万円かかることが多いようです。

着手金

着手金は弁護士に事件を依頼した段階で支払うお金です。事件の結果に関係なく掛かる費用なので、不成功に終わっても返還されません。着手金は報酬金の内金でも手付けでもありませんので注意が必要です。

依頼する内容によって金額は大きく変わりますが、おおよそ30万円から50万円程度かかります。

報酬金(成功報酬)

報酬金は事件が成功に終わった場合、事件終了の段階で支払う費用です。例えば裁判の場合、完全な勝訴ではなく、主張が一部認められたケースなども考えられますが、こうした一部成功の場合もその度合いに応じて支払います。ただし、全面敗訴など不成功の場合は支払う必要はありません。

報酬金の金額はさまざまで、依頼内容によって10万円から180万円程度と大きな幅がある費用です。

日当

日当は弁護士が事件を処理するために、事務所から移動することによって、時間的に拘束される際に支払われる費用で、交通費や宿泊費とは別のものになります。裁判所に出廷する際に支払われる出廷日当や、出張ごとにかかる出張日当などがあります。

実費

実費とは、事件処理のため実際に出費されるもので、表1で紹介したように収入印紙代、交通費、通信費、コピー代、保証金や供託金などです。必要となる費用は弁護士への依頼内容によります。

特に出張の際の交通費や宿泊費は、交通手段やホテルのグレードによっては意外と大きな支出になることがあるので、依頼する際には弁護士によく確認しましょう。

2弁護士に依頼する3つのメリット

弁護士に依頼するにはそれなりに費用がかかりますが、当然それに見合ったメリットがあります。ここでは代表的なメリットを3つご紹介します。

1.時間や労力を軽減

紛争を解決するためには、相手方との電話や面談による話し合い、文章のやりとりといった交渉に加え、示談書といった書類の作成を行う必要があります。また、訴訟になれば、訴状や答弁書など、裁判所に提出する書類の作成に加え、裁判の日には裁判所に出廷しなければなりません。

普段仕事をしている人にとって、馴染みのない紛争関連の書類を作成するのは大変な手間です。また、公的機関である裁判所は原則土日・祝日は休みのため、裁判の日は仕事を休むことになります。

弁護士に依頼すれば、相手方との交渉、書類の作成から裁判への出廷まですべて任せることができ、時間や労力を大きく軽減することができます。

手間や労力だけでなく、相手方と直接会わなくていいことは精神的負担の軽減につながります。紛争は当事者同士が納得できないため起こるものなので、直接話し合いをすると大きなストレスを感じます。そういった交渉では、間に弁護士が入るだけで心理的にも楽になるものです。

こうした交渉や調停・訴訟などの法的手続きの代理人になれるのは弁護士だけなのです。

2.最適な解決方法を選択できる

示談交渉や調停、訴訟といった紛争になじみがない人は多いでしょう。いざ交渉といっても何をすればいいのか分からず、とりあえず必要な書類を作成したり、相手の主張に振り回されたりなどで、自分の望む形で解決するハードルは高いと言えます。

弁護士には、法律の知識だけでなく、多くの紛争を解決してきた経験があります。この豊富な経験により、それぞれの事案ごとに見通しを立て、有利に解決するための最適な方法を提示してくれる存在です。

3.円滑に、迅速にトラブルを解決できる

紛争の当事者同士の話し合いでは、お互い感情的になってしまうのは仕方のないことでしょう。しかし、感情的な話し合いをいつまで続けていても、議論は平行線のままなので、時間を無駄にするだけです。

弁護人が代理人として間に入ることにより、感情的な対立を和らげつつ、主張を整理して伝えることが可能になります。それにより、冷静な判断に基づいた紛争解決ができやすくなります。

手間と労力を軽減するだけでなく、解決までの時間を短くできる可能性が高まるのも弁護士に依頼する大きなメリットです。

3良い弁護士とは?見つけるときの3つのポイント

弁護士にかかる費用は決して安くありません。依頼するのであれば良い弁護士に依頼したいと思うのは当然です。しかし、どの弁護士が良いのか見分けるのはなかなか難しいことです。ここでは弁護士選びでの失敗をなくすために、よい弁護士を見つける3つのポイントをご紹介します。

1.業務の流れと料金体系をきちんと説明してくれる

まず、信頼できる弁護士は、解決の道筋と費用をしっかり説明してくれます。逆に見積書をはっきり提示してくれない弁護士には注意が必要です。

確かに実際に事件に着手してみないことには細かい費用の確定はできませんが、経験豊富な弁護士であれば、ある程度の説明はできるはずです。

この説明がない弁護士は、経験がないため予測できていないかもしれませんし、最悪の場合は後から想定していない費用を請求してくることも考えられます。

依頼する側としては、弁護士費用とメリットを天秤にかけて、メリットのほうが大きいと判断できれば依頼したいですよね。具体的な費用が分からなければ判断できません。

2.調停や訴訟に持ち込む前にトラブルに寄り添うか

調停や訴訟を解決することだけが弁護士の仕事ではありません。良い弁護士は、無用な紛争が将来起こることを回避するために依頼者に寄り添ってくれるはずです。

3.できることとできないことをはっきり示すかどうか

多くの弁護士はそれぞれ得意な分野、専門分野を持っています。良い弁護士は、自分のできることとできないことを自覚し、できないことに関しても、どういった専門家とどのように進めていくか、きちんと依頼人に示すことができます。

一番良くないのが、その弁護士が自分の紛争を解決できるかできないか分からないまま依頼をしてしまうことです。弁護士といってもすべての制度に精通しているわけではないため、HP等で得意な専門領域が示されているかどうか確認してみるのも良いでしょう。

4いざというとき費用で悩まないために、「弁護士保険」を検討しよう

紛争解決の専門家である弁護士に依頼することで、いざというときの時間と手間、そして精神的負担を大きく軽減できることが分かりましたが、もうひとつ心配なことが依頼時にかかる費用ですよね。

ドコモの「AIほけん」に追加された「弁護士保険」の補償内容を紹介します。一般的な弁護士保険の費用は、月額2,000円以上が相場とされますが、AIほけんの「弁護士保険」は、「弁護士費用等補償特約」と「個人賠償責任補償特約(相手をケガさせた場合などの賠償金を補償する特約)」のセットで月額430円からと、非常にリーズナブルに加入できるところが大きなポイントです。

トラブルに巻き込まれると時間も労力も費用も掛かるため、すこしでも費用を抑えられるのは嬉しいですよね。

弁護士保険で費用が補償されるトラブルの事例

日常生活の中で起こることが想定されるトラブルの中で、弁護士保険で費用が補償される事例にはどんなものがあるでしょう。

<ケース1>
自転車に轢かれ大ケガを負ったが、相手が保険に加入しておらず何も対応してもらえないので、損害賠償請求したい

<ケース2>
電車内で痴漢され、怖くて電車に乗れなくなってしまったため、相手に損害賠償請求したい

<ケース3>
子どもが学校で所持品を隠される等のいじめを受け、不登校になった。どのように対処すべきか、弁護士に相談したい

基本的には、国内において、急激かつ偶然な外来の事故により他人からケガを負わされたり物を壊された場合、または名誉・プライバシーの侵害、痴漢・ストーカー行為・いじめ・嫌がらせ等により精神的苦痛を被った場合等が適用されます。どれもわたしたちの身近にあるトラブルです。巻き込まれる前に、「弁護士保険」で備えておくとよいかもしれません。

ただし、補償対象となるトラブルは保険商品によって異なります。事前に補償内容を確認しておきましょう。

5万が一のまえに「弁護士保険」ですこしでも安心を手に入れよう

ドコモのAIほけんの「弁護士保険」では、突然の事故で負わされたケガや物損に加え、近年急増しているプライバシーや肖像権の侵害、また、痴漢・ストーカー行為、いじめ、嫌がらせなどによる精神的苦痛に対する弁護士費用に関しても、1事件につき300万円まで補償されます。

保険料は月額430円からと、一般的な弁護士保険の相場の約5分の1のコストまで抑えることが可能です。その分補償内容が限定されているので自身のトラブルが適用されるかの確認は必須ですが、該当する場合はこちらの「弁護士保険」の利用がおすすめです。

予期せぬトラブルは身近に潜んでいるもの。万が一の時、費用のことで悩まないためにも今から加入を考えてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2021年9月1日時点の内容であり、将来の商品改定によっては内容が変更になる可能性がございます。

文・松岡紀史(ファイナンシャル・プランナー、ライツワードFP事務所

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