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保険の基礎知識
2021.07.29

がん診断給付金(一時金)を有効に!保険加入時の3つのチェックポイントもお伝えします

目次

「がんに罹患すると治療期間が長く、働くことが難しくなり治療費や生活費の負担が大きくなりそう……」そんな負担を軽減できるのが「がん診断給付金(一時金)」です。保険金の受給タイミングや加入時のチェックポイント、使い道について詳しく解説します。

1がん保険とは

がん保険は、がんと診断されると給付される保険です。給付金には、がんと診断された時に給付される「診断給付金」や抗がん剤や放射線治療を受けたときに給付される「抗がん剤治療給付金」、入院や手術、通院時に給付される「入院・通院給付金」などさまざまな種類があります。

「診断給付金」を主契約(保険の根幹部分)としている保険商品もあれば、抗がん剤治療を受けたときの給付金が主契約となる保険商品もあります。

一方、特約(オプション)で付帯するものもあり、契約後でも保障が不要なときには特約部分のみ保障を外すことができます。がん保険加入時には手厚くしたい保障を主契約にした保険商品を選択すると良いでしょう。

がん診断時に受け取れる給付金

がん診断時に受け取れる給付金は、「診断給付金(一時金)」と呼ばれ、契約内容に応じて「5万円」「100万円」「300万円」といった形で受け取ることができます。

がん診断給付金(一時金)以外のがん保険の主な保障内容

<がん入院給付金>
がんで入院した時、その日数分給付されます。医療保険では60日型・120日型のように給付日数に制限がありますが、がん入院給付金には、日数制限がありません。

<がん通院給付金>
がんと診断され、治療のために通院したときに給付されます。従来のがん治療は、入院・手術が主流でしたが、近年は放射線治療などの場合、入院せず通院のみで治療が行われることもあり、通院給付金の必要性が高まっています。

医療保険に付帯されている通院給付金は、入院が要件になっていたり、日数が60日間までと短い場合がありますが、がん通院給付金は、入院が不要なものや給付日数も医療保険よりも長いことが特徴です。ただし商品によって異なりますので給付要件をよく確認しておきましょう。

<がん手術給付金>
がんの治療のために手術を行ったとき、給付されます。手術の回数に制限はありません。

<がん抗がん剤治療給付金、がん放射線治療給付金>
それぞれ所定の抗がん剤治療・放射線治療を受けたときに給付されます。商品や契約内容により、治療を受けた月ごと、あるいは年1回など給付のタイミングが異なります。回数に制限を設けている保険商品もあれば、回数無制限という商品もありますので、こちらも合わせて確認しておきましょう。

<がん先進医療給付金>
一般的に、先進医療にかかる技術料のうち自己負担額と同額で通算2,000万円まで給付されます。商品によっては、先進医療を受けたときの一時金も支払われます。

<その他>
がんにかかり亡くなった際の「がん死亡給付金」や、退院後在宅で治療を行った際の「在宅療養給付金」、またがん治療を積極的に行わず痛みを和らげるため在宅やホスピスなどで緩和ケア療養をした際の「緩和ケア給付金」などがあります。

2がん診断給付金(一時金)が受け取れる保険に加入する際の3つのチェックポイント

がん診断給付金(一時金)が受け取れる保険に加入を検討するときに、最低限チェックしたい3つのポイントを紹介します。

1.がん診断給付金(一時金)の設定額

がん診断給付金(一時金)は、契約によって幅広く設定できます。がんの治療にかかる費用は、進行度合いなどでも変わりますが、100万円を1つの目安として考えておくと良いでしょう(医療機関での実際の窓口支払額とは異なります)。部位別の悪性新生物の入院費用はそれぞれ次の通りです。

  • 出典:公益社団法人全日本病院協会「医療費」重症度別 2019年度年間集計より筆者作成

2.給付回数と給付条件

がん診断給付金(一時金)の給付回数は、初めてがんと診断されたときのみ給付されるタイプと、診断されるごとに複数回受け取ることができるタイプが存在します。

診断されるごとに複数回受け取ることができる場合も、前回の診断から2年経過しなければ受け取れないものが一般的です。商品によっては、2回目のがんの「診断時」ではなく「入院」してからでなければ保険金が受け取れないものもあるため、給付回数と給付条件よく確認しておきましょう。

3.がんの種類による制限

がんは大きく分けると、悪性新生物(がん)と上皮内新生物(上皮内がん)の2種類があります。2つの違いは、がんの「浸潤度合い」で判断されます。

上皮内新生物は、がん細胞が臓器の表面にある上皮内に留まっているものを指します。そして上皮から“基底膜”を超え浸潤したものが悪性新生物(がん)となり、その浸潤度合いによりステージが1~4と進行します。つまり上皮内がんはステージゼロのがんとなり、再発や転移がないといわれています。

  • 出典:国立がん研究センターがん情報サービス

上皮内新生物の治療費は、抗がん剤などの治療を行わず、手術で切除することが可能なため、ステージが進行したがんに比べると比較的低く収まります。そのためがん診断給付金も上皮内新生物だと給付が下りないことや、悪性新生物(がん)にかかったときよりも保障額が少ないこともあります。

3がん診断給付金は何に使える?

がんと診断され、まとまった金額が下りたとき、治療費のみに充てなければいけないということではありません。さまざまな使い道があります。

がん診断給付金の使い道に制限なし!

がん保険の中でも、がん診断給付金は治療を行う前に現金で受け取ることができ、用途の指定がなく自由に使えます。治療費に充てることはもちろん交通費やお見舞いの人へのお礼、生活費の足しに使うことも可能です。ケースごとにご紹介します。

通院治療のケース

がんの治療は、手術切除、薬物療法(抗がん剤治療)、放射線治療の3大治療によって行われます。中でも薬物療法や放射線治療は通院で行われることがあります。例えば、がんを放射線治療などで小さくしてから手術を行うようなケースでは、通院で放射線治療を受け、その後入院し手術で切除するようになります。

通院するとき普段なら交通機関を使えても、治療の副作用で身体が思うように動かずタクシーを使うこともあるでしょう。1回ごとの金額は少なくとも何日も通うと費用もかさんできます。診断給付金を受け取ることができていると、この通院時期にかかる交通費や治療費に充てることができ、費用負担の心配がありません。

仕事復帰が難しいケース

がんの治療後すぐ仕事復帰したい、今まで通り働きたいと思うことでしょう。しかし予定よりも治療の期間が長くなったり、副作用がひどく入院期間が延びてしまったり、なかなか体力が戻らず今まで通り働くことができないときもあります。

「給料が減り、入院していたほうが入院給付金も出るので、自宅療養よりも経済面では助かる」という声も聞かれます。このような場合も診断給付金があると、生活費に充てていくことができ、安心して身体を休めることができるでしょう。

証明書や診断書の提出

保険会社に給付金を請求するとき、保険会社指定の証明書、あるいは診断書を提出する必要があります。保険会社ごとに対応が異なりますが、診断書のコピーでも受理するところもあれば、原本で提出しなければならない保険会社もあります。

診断書は1通につき5,000円から1万円ほどかかります。もし1通1万円で5社に提出する場合、5万円掛かるため、書類提出だけでも費用負担がかかります。

副作用のケアに必要な費用

抗がん剤治療の副作用で、髪の毛が抜けた場合のウィッグや、乳がんで乳房切除した場合の補正下着などが必要となるケースでも診断給付金で準備できます。

4がん診断給付金(一時金)が不要なケース

がん診断給付金(一時金)が必要なケースをみてきましたが、不要なケースを確認しましょう。

がん診断給付金(一時金)の保険料が高いと感じたとき

例えば100万円の診断給付金にかかる保険料が毎月8,000円かかったとします。もし8,000円を預貯金で積み立てた場合、利息なしでも10.4年で100万円が貯まります。

がん診断給付金を複数回受け取れるタイプでも、前回の診断から数年経過しないと受け取れないタイプもあります。もし積立期間中にがんにかかった場合でも、診断給付金分の準備ができれば、診断給付金は不要だといえます。

すでに緊急予備費用として大きな金額が準備できているとき

「生活費の他に不労収入等があり、現金は間に合っている」という人もいます。がんにかかったときに、そもそも保険で準備する必要がないケースでしょう。

5がんになったときの対策を話し合っておきましょう

がんは生活習慣病のひとつですが、予防が難しい病気です。上記のように保険での備えが不要なケースもありますが、少しでも不安がある場合は、がん保険に加入して備えておけば安心につながるでしょう。経済面と心理面を踏まえ、家族でもよく話し合って検討してみてください。

6ドコモのAIほけんの「がん保険」なら、上皮内がんでも診断一時金100万円

ドコモのAIほけんの「がん保険」は、自身ががんと診断された時の一時金が補償されます。
今回、補償内容が拡充し、必要に応じて以下の補償・特約も選択できるようになりました。また、AIほけんの「医療保険」の「総合先進医療特約」と合わせて加入すれば、先進医療での治療もカバーされるので検討してみてください。

【AIほけんのがん保険 基本の補償内容】
保険金を受け取れるケース
がん診断保険金 がんと診断確定されたとき
がん入院・手術保険金 ・がんで入院したとき
・がんで所定の手術を受けたとき
がん通院保険金 がんで20日以上入院し、その前後に通院したとき
【AIほけんのがん保険 選べる3つの特約】
保険金を受け取れるケース
がん再発転移補償特約 診断確定されたがんについて、所定の治療を受けた後、がんの再発・転移の診断確定を受けたとき
がん生活支援特約 ・がんと診断確定されたとき
・その翌年度以降、所定の治療を受けたとき
抗がん剤治療補償特約 がんで抗がん剤治療を受けたとき

保険料は1年更新です。例えば25歳~29歳までの方でがん診断保険金のみの補償の場合は初年度月額140円、次年度180円です。年齢、補償内容ごとに保険料が変わりますので、加入を検討の際チェックしてみてくださいね。

※本記事は2021年3月7日時点の内容であり、将来の商品改定によっては内容が変更になる可能性がございます。

文・高野具子
My Money Coach代表 ファイナンシャル・プランナー

ウェディングから保険、そしてファイナンシャル・プランナー(FP)へと人生の節目と保険、お金のプランニングに従事。保険ショップ時代は1,000件の顧客をコンサルティング。独立開業後、とくにiDeCoの導入・保険の見直しを得意とする。「出会ったすべての働く女性の心と懐を豊かに!ともに歩むマネーコーチ」として日々活動中。特に自身の経験に基いたコンサルティングは30代40代の女性に「話しやすく何でも相談でき安心できる」と定評あり。

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