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保険の基礎知識
2021.05.26

ファイナンシャルプランナーに相談するときの料金は?相談料の違いや選び方を解説

目次

家計を見直したい、住宅購入や教育資金の貯め方を知りたい、老後に向けて資産運用を始めたい、万が一のトラブルに備えて保険で備えたい――。お金に関する悩みは様々ですが、総合窓口的に相談できる相手がお金の専門家「ファイナンシャルプランナー(以下、FP)」です。

そんなFPに相談する時の相談料金や相談できる内容、良いFPの選び方について紹介します。

1ファイナンシャルプランナー(FP)に相談 料金はいくら?

FPに相談するときには相談料が必要な場合と不要な場合があります。有料相談と無料相談ではどのような違いがあるのか、それらの特徴について見ていきます。

有料相談と無料相談の違い 相談料金の相場は?

有料相談をしているFPと、無料相談をしているFPの主な違いは以下のような点があげられます。

FPの相談料 商品の販売 FPの収益源 所属形態
有料相談 無し 相談者からの相談料がメイン 独立系
無料相談 有り 商品の販売手数料がメイン 独立系または企業系

日本FP協会のHPにある「相談料の目安(有料相談)」によれば、次の表のようになっています。法律などでの決まりごとがなく、FPごとに料金を独自に設定していることから料金にはバラツキがありますが、6割以上のFPが1時間当たり1万円以下の相談料となっています。

相談料の設定には、月額や年間での定額制を設定しているFPや、顧問制の相談形態としているFPもありますので、1時間当たりの相談料はひとつの目安となります。

1時間当たりの相談料 割合(無回答除く)
5,000円未満 25%
5,000円~10,000円未満 41%
10,000円~20,000円未満 28%
20,000円以上 2%
  • ※日本FP協会HP「相談料の目安(有料相談)」より筆者作成

また相談に基づき、ライフプランの提案書作成や収支と資産運用のキャッシュフロー表作成などを別料金として設定している場合もあります。そのため、有料相談を行っているFPに相談する際には相談だけでなく提案書作成など必要なものをすべて含めた料金がどうなるかの確認が必要です。

次に無料相談、有料相談別に、FPの特徴を見ていきます。

無料相談を行っているFPには独立系と企業系がある

無料で相談を行っているFPには大きく分けて独立系FPと企業系FPがいます。独立系FPはFP事務所などに属しながら、相談だけでなく保険商品などの販売も行います。特定の企業に属していないため、さまざまな企業の金融商品などを取り扱います。

一方、企業系FPは銀行や保険会社、証券会社、不動産会社など、いずれか特定の会社に所属して相談業務を行います。商品の販売も行いますが、自社で扱っている商品の販売のみとなります。

それぞれのメリット・デメリットを表にまとめると次のようになります。

メリット デメリット
独立系FP ・複数企業の商品を公平に比較提案できる
・相談だけでなく商品の契約手続きまでできる
・担当者が長くサポートしてくれる
・収益源が商品の販売手数料によるので、商品比較には若干偏りがみられることがある
・全ての分野に詳しいとは限らず、得手不得手がある場合がある
企業系FP ・自社商品についての知識が豊富
・契約までの手続きがスムーズ
・他社商品についての知識が十分でない場合がある
・他社商品を販売できないため、具体的な商品比較検討ができない
・担当者が人事異動などで変更されることがある

例えば、保険の契約手続きをするためには保険の販売資格を持っていることが必要です。無料相談を行っている独立系FPは、その収益を商品の販売手数料としていることから保険の販売資格を持っていることが多いです。そのため、保険の見直し等、相談目的が保険に限られる場合などは、複数の保険商品を検討してから契約手続きまで行える独立系FPが相談先候補と言えます。

有料相談を行っているFPは基本相談と提案のみ

有料相談を行っているFPは、基本的には独立系FPです。FP事務所などに所属しながら相談業務を行っています。

有料相談を行っているFPは相談者からの相談料を収益としています。販売手数料を収益としていない分、中立の立場から、より公平に商品の比較検討をして提案につなげることができます。一方、商品の契約手続きなど、商品を直接取り扱うことができないことから、各商品の詳細までは精通していない場合があります。

有料相談を行っているFPのメリット・デメリットを表にまとめると次のようになります。

メリット デメリット
・中立の立場からより公平な商品の比較検討・提案ができる
・お金の相談に対して、幅広い観点で解決策(資産運用や不動産活用、相続対策など)を提案できる
・商品を直接取り扱うことができない場合が多く、そのため契約手続きなどが行えない場合がある
・各商品の詳細まで精通していない傾向がある

有料相談のFPでも、敷居を下げて相談しやすくする狙いから、最初の相談は無料としているところもあります。無料相談をした結果、ライフプランの作成や資産運用相談の希望をする場合には相談料が発生するケースが一般的です。

ライフプランニングや資産運用、不動産活用、相続などを含めた総合的な相談をする場合、同じ担当者に継続してサポートしてもらえる点からも、有料相談を行っているFPが相談先候補と言えます。

2ファイナンシャルプランナー(FP)に相談できること

FPに相談できることは次のように幅広く、FPはお金に関する総合窓口的な役割を果たしていると言えます。また相談内容によっては、弁護士、税理士、社会保険労務士などの各分野の専門家を紹介され、より具体的な提案を受けられることもあります。

ライフプランの相談

ライフプランニングの相談が、FPにとっては一番のベースとなる相談です。相談者の夢や趣味など人生における優先順位や将来的に発生しそうなライフイベント(教育や住宅購入、親の介護、老後の生活など)を洗い出し、実現に向けて収支計画のサポートを受けることができます。

人生の優先順位が変わったり、計画通り進まなかったりした場合にはライフプランの見直しも提案してもらうことができます。

家計の相談

家計の収入と支出を可視化し、相談者のライフプランや相談内容に応じて、家計管理の具体的な見直しの提案を受けることができます。生活費の節約や収入に対する貯蓄の目安などについてアドバイスを貰うことができます。

住宅資金の相談

希望の物件を購入するための資金の用意の仕方(自己資金だけでなく親からの援助など)や、家族構成や職業などにあった住宅ローンの組み方などの提案を受けることができます。無理なく購入できる物件価格の考え方や購入後の住宅ローンの繰上げ返済や借り換えの仕方など、少しでも返済負担を軽くするための方法を知ることができるでしょう。

資産運用の相談

教育資金や老後資金など、貯蓄だけでなく、資産運用によって準備する方法などの提案を受けることができます。退職金や相続などで得たまとまったお金の運用方法や投資信託などの金融商品を選ぶ考え方についてリスク許容度も考慮しながら考えてもらうことができます。

資産運用は投資した商品などの運用成績に大きく影響を受けるため、定期的な運用状況の確認(ポートフォリオの見直しなど)が必要なため、年単位で運用サポートを提供しているFPもいます。

保険の相談

保険の見直しや必要な保険に対する提案を受けることができます。保険内容がよく分からないまま加入してしまっている人も少なくありません。保険は住宅購入に次ぐ、「人生で二番目に高い買い物」と言われるように、長期的に保険料を支払うため高額になることもあります。

家族の状況も変化していくため、都度見直しをしてもらうのがよいでしょう。FPが万が一の時に必要となる保障を適正に把握して、複数の商品を組み合わせて最適な保険を提案することができます。

相続・贈与の相談

相続に必要な準備や、住宅資金や教育費金を子や孫へ贈与したいときの方法などについて相談できます。税制の変更にも大きく影響を受ける分野です。税制は毎年見直されており、最新情報の共有を受けることもできるでしょう。

3良いファイナンシャルプランナー(FP)の選び方

では、良いFPはどのようにして選べばよいのでしょうか。FPを選ぶ上で確認したいポイントを紹介します。

良いFPを選ぶ4つのチェックポイント

1.弁護士や税理士、社労士とのネットワークを持っているか?

FPはお金のことを相談する上での総合窓口的な存在です。税金や年金に関する知識も持っていますが、相談者個々の具体的な税金や年金の詳細な計算をすることはできません。これは税理士や社労士などの士業にのみ許されている業務だからです。

ライフプランシミュレーションでも、税金や年金などの計算は統計的な数字を用いた概算レベルのものになります。ライフプランシミュレーションは概算でもプラン上は大きな問題はないですが、例えば、税金の確定申告などの場合はきちっとした数字が必要になります。具体的な確定申告のための書類の準備や計算などはFPにはできません。

しかし、さまざまな専門家とネットワークを持っているFPであれば、相談上で発生するさまざまな事態にも専門家とともに迅速に対応できると言えるでしょう。

2.相談実績や実務経験はあるか?

FPはお金に関する一定の知識を持っている専門家です。しかし、知識だけで良い相談ができるとは限りません。相談者の状況を的確に把握するヒアリング力、相談者に対して分かりやすい説明をするプレゼンテーション力なども求められます。

ヒアリング力やプレゼンテーション力などは、勉強しただけで高まるわけではなく、実際に相談業務をこなしていかないと身につかないものです。

また、多面的な視点から解決策を提案できるかどうかも、蓄積された経験がものをいいます。相談実績や実務経験が豊富なFPかどうかを確認しましょう。

3.FPの出身分野(経歴)と自分が相談したい内容が合っているか?

銀行や保険会社、不動産会社などの業務を経験した人が独立してFPとして活躍している人も多くいます。お金の分野は範囲が広いため、同じFPでも出身分野により得意分野が異なることが多いです。

保険分野出身のFPなら保険に詳しく、不動産分野出身であれば住宅ローンに詳しいといったように、それぞれ得意分野があります。反対に、あまり実務にかかわっていない分野は不得意なこともあります。

自分が相談したい分野がはっきりしている場合は、相談先のFPの得意分野と合っているかどうか確認するとよいでしょう。

4.料金体系が明朗か?

相談料などはFPのホームページなどで提示されているかと思います。無料にせよ有料にせよ、料金体系がはっきり明示されていないFPは安心できるとは言えません。

相談料は1時間当たりであったり、定額制であったりさまざまです。ホームページ上などで提示されていても、相談を申し込む前にはFPに直接確認して思い違いがないようにしましょう。

良いFPはどこで見つければいいの?

FPはインターネットで検索することで簡単に見つけることができます。検索の際には、「ファイナンシャルプランナー」や「FP」といったキーワードとともに、「得意分野」「住んでいる地域」「無料か有料」などのキーワードで検索しましょう。

日本FP協会が提供している「CFP®認定者検索システム」を利用するのも方法のひとつです。FPには民間の認定資格と呼ばれるものがあり、日本FP協会が認定するCFP®やAFPなどがあります。CFP®は日本FP協会が認定している最上位資格です。

また、FPには国家資格として「ファイナンシャル・プランニング技能士」もあり、こちらは1級から3級まであり、1級が最上位資格となっています。

相性も大事

お金の相談はプライベートな話です。心を開いて相談するには、相手との信頼関係や話したときのフィーリングなど、相性もとても大事です。相談していて話しにくい、話がうまくかみあわないと感じたら、別のFPを探すことも検討しましょう。

4ドコモの「暮らしとお金の相談サービス」なら暮らしとお金の相談が無料で

ドコモの「暮らしとお金の相談サービス」は、ドコモが厳選したFPに無料相談ができるサービスです。家計や保険、ライフプラン、教育資金、年金、老後資金、資産運用、介護など全10のテーマについて相談することができます。相談方法も対面だけでなくオンラインも受付しており、満足度も9割以上となっています。

家計相談や保険相談など幅広い分野に対応しており、無料でありながらライフプラン表の作成なども行ってくれます。必要であれば保険商品などを提案したうえで、契約手続きもしてくれます。保険の見直しなど相談目的がある程度はっきりしているのであれば、利用してみるのはいかがでしょうか。

文・小山英斗

未来が見えるね研究所代表。産業能率大学経営情報学部で経営と情報システムを学ぶ。金融機関やコンピューターメーカーでのシステムエンジニアを経たのち保険会社で生命保険設計提案業務に従事。その後、2018年にFPとして独立。未来が見えるね研究所では「100歳まで走り抜くためのマルチステージの生き方」を研究テーマに、多くの人と多くの未来を一緒に描いています。

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