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ネットトラブル
2020.10.01

なぜ非通知電話はかかってくる?その理由とかかってきたときに絶対してはいけないこと

目次

相手の番号が見えない非通知電話、「一体なぜかかってくるの?」と不安になった経験がある人も多いでしょう。今回は非通知電話がかかってくる理由について詳しく解説し、正しい対処法・誤った対処法をお伝えします。非通知電話で嫌な思いをしたことがある人は、ぜひ参考にしてみてください。

1非通知電話はなぜかかってくる?

まず非通知電話がなぜかかってくるのか、その原因について見ていきましょう。

非通知電話は個人情報が漏洩している可能性がある

非通知電話がかかってくるということは、個人情報が漏洩している可能性があります。現代は個人情報を完全に隠して暮らすのは、現実的ではありません。商品がプレゼントされる、試供品が受け取れる、お試し教材を送ってもらえる……など何気ない場面で、個人情報が誰かに知られてしまっていることが多いと言えます。

通常、個人情報は相手方の企業が厳重に管理しているはずです。しかし中には、個人情報を名簿業者に売るような悪徳業者も存在します。また企業のデータベースがハッキングされ、個人情報が流出してしまう可能性もゼロではありません。

また数字やメールアドレスに関して、ランダムな配列で一斉送信したうえで「反応があったものだけ名簿化」している業者もあると言います。

非通知電話がかかってくるということは、このような方法で運悪く電話番号が知られてしまっている可能性があるのです。

非通知でかかってくる電話は悪意がある場合も

インテルセキュリティとMMD研究所の「スマートフォンの迷惑電話・詐欺電話に関する調査(2015年)」によると、「迷惑電話・詐欺電話」が1年前と比べて「増えた」と回答している人は、スマートフォンで33.4%、固定電話で21.9%という結果です。

1年前と比べた迷惑電話・詐欺電話の頻度
1年前と比べた迷惑電話・詐欺電話の頻度の棒グラフ。スマートフォンで30%以上が増えたと感じている
  • ※MMD研究所「スマートフォンの迷惑電話・詐欺電話に関する調査」(2015年)をもとに筆者作成

スマートフォンでおよそ3人に1人、固定電話でおよそ5人に1人が、「迷惑電話・詐欺電話」が増えたと感じていることがわかります。「迷惑電話・詐欺電話」の内容については、「セールス・勧誘電話」が最多で、その他「ワン切り」「振り込め詐欺電話」「無言電話」「いたずら電話」「マイナンバーに関する不審な電話」などがありました。

非通知電話は、実は誰でも簡単にかけることができるのをご存知でしょうか。電話番号の頭に「184」をつけるだけで、相手に電話番号を知られることなく電話をかけられるのです。

非通知ということは、着信側は相手を特定できないということです。わざわざ自分が特定されないように電話をしてくる人には、何かしらの意図があると考えていいでしょう。非通知電話には十分注意する必要があります。

2非通知電話の4つの目的

続いて、非通知電話の主な種類について解説します。

1.詐欺

詐欺をしようとする人間が、自分の番号を相手に知られないようにするのは当然です。一昔前、「オレオレ」と息子や孫を装って高齢者に電話し、指定の口座にお金を振り込ませる「オレオレ詐欺」が多くの被害者を生みました。

「オレオレ詐欺」を含め、あの手この手で口座にお金を振り込ませる詐欺を「振り込め詐欺」といいます。最近では、マイナンバー制度について長々と説明し、金融機関情報や口座番号を聞き出そうとする詐欺や、特別定額給付金を理由に口座番号や暗証番号を聞き出そうとする詐欺が横行しています。

2.いたずら・いやがらせ

いたずら・いやがらせ目的で非通知電話をかけてくる人もいます。あまりにも頻度が多い場合や深夜にかかってくる場合など、着信側は非常に怖い思いをすることもあるため悪質と言わざるをえません。

個人的な恨みから元恋人や友人・知人がかけてくる場合、取引先や顧客などが電話番号を入手してかけてくる場合などがあります。またストーカーが自分の存在をアピールするために非通知で電話をかけてきている可能性もあるため、対応には注意が必要です。

3.営業電話

営業電話というと、会社の固定電話や会社支給のスマートフォンで電話をかけるのが普通です。非通知だと警戒心を抱く人が多いため、営業効率の観点からいってもあまり得策ではありません。しかし業務委託された業者が営業をかけている場合には、非通知でかかってくることがあります。

4.在宅確認(空き巣や強盗に入る前の確認)

恐ろしいのが、非通知電話は詐欺以外の犯罪目的でも活用されている可能性がある点です。空き巣や強盗に入る前、手慣れた犯罪者は留守かどうかを確認するために電話をかけると言われています。

いつもはいない時間帯に突然非通知電話がかかってきた場合など、もしかしたら空き巣や強盗に目をつけられているかもしれません。

3非通知電話にしてはいけない対応

続いて、非通知電話で「やってはいけない」対応を紹介します。

非通知電話に出てはいけない

「非通知電話に出ない」ことは、実は一番の対策になります。特にランダムに番号を設定して非通知電話をかけ、使用中の電話番号化を確認しようとしている業者の場合、電話に出ないだけである程度撃退できます。

また詐欺や営業電話の場合、何度かけてもつながらなければ、相手がリストから外す可能性が高くなります。逆に一度でも出てしまうと、「この人は電話に出る可能性がある」と思われ、繰り返しかかってくるようになります。

仕事などの関係で、電話が鳴ったらすぐに出るクセがついている人も多いかもしれません。しかし一旦電話のディスプレイ画面を見て非通知かどうかを確認し、非通知なら出ないようにすることが身を守ることにつながります。

出ても名前などを名乗ってはいけない

電話に出てしまった場合に重要なのが、個人情報を伝えないことです。電話に出ると、まず「〇〇です」と名乗る人も多いでしょう。しかし相手が名簿業者の場合、それだけで「名前」と「電話番号」という個人情報が漏洩してしまいます。名簿業者がその情報を犯罪組織などに売れば、今度は友人や知人、取引先等を装った詐欺電話がかかってくるかもしれません。

電話に出てすぐ名前を名乗るのではなく、相手の出方を一拍うかがうことが大切です。

また営業電話では、相手の聞き出し方がうまく、つい個人情報をしゃべってしまうこともあります。話をさえぎりにくいと感じても、「両親から着信があったので」「体調が悪いので」など何でもいいので理由をつけ、速やかに電話を切りましょう。

無視し続けるのもNG

ワン切りや無言電話が何度もかかってくる場合や、無視し続けてもかかってくる回数が減る気配がない、むしろ頻度が高まっているときは注意が必要です。

相手が恨みの気持ちから非通知で電話をかけている場合、リアクションしないことでかえって相手の怒りが増している可能性があります。ストーカーならば、リアクションがないことで逆上するかもしれません。

また空き巣や強盗が在宅確認で電話をかけている場合、相手が自宅に乗り込んでくるケースもあると言います。そうなると命の危険も出てきます。

無言電話が続く場合や電話がかかってくる頻度が高まっている場合は、早めに警察に相談しましょう。また普段外出している時間帯に固定電話に非通知でかかってくる時は、一度電話に出たうえで警察に相談するのも1つの手です。

4非通知電話がかかってきたときの正しい対処法

続いては、非通知電話がかかってきた時の対処法について解説します。非通知電話はなんとも気持ち悪く、怖いものです。正しい対処法を知って非通知電話を撃退しましょう。

非通知電話は着信拒否するのが一番!

非通知電話は着信拒否をすると安心です。重要な連絡が非通知でかかってくることは、まずありません。

・スマホでの設定方法

ドコモには、「番号通知お願いサービス」があります。ガイダンスの案内で「番号通知のお願い」をしたうえで、自動的に電話が切れます。料金はかかりません。利用するには、「148」を押して通話ボタンを押し、ガイダンス後に「1」を押してください。電話を切ると、設定が完了します。

auには非通知で電話がかかってきた場合、番号を通知してかけ直すようガイダンスで案内してくれる「番号通知リクエストサービス」があります。料金はかかりません。利用方法は「1481」を押してから通話ボタンを押すだけです。

ソフトバンクには、月額100円の「ナンバーブロックサービス」があります。ただし、登録した電話番号を拒否するサービスなので、非通知の電話をすべてブロックすることはできません。

・固定電話での設定方法

NTTには、番号を通知してかけ直すよう音声で案内してくれる「ナンバー・リクエスト」というサービスがあります。この場合、着信音はなりません。サービスを利用するには工事費2,200円と、月額使用料220円~440円を負担する必要があります。

かなり頻繁にかかってくるなら電話番号を変える

非通知電話が頻繁にかかってくる場合、思い切って電話番号を変えてみるのも1つの方法です。

もし友人・知人など身近な相手が犯人である可能性があるなら、電話番号を伝える順序を少しズラしてみるといいでしょう。そうすることで、犯人の検討をつけることもできます。ただしそれで相手を問い詰めても、トラブルが大きくなってしまうかもしれません。警察への相談も検討しつつ、慎重に対処することが大切です。

警察に相談する

空き巣や強盗の在宅確認だと感じた場合や、ストーカーの可能性がある場合は警察に相談しましょう。相談する前に、次のようなことを整理しておくとスムーズです。

  • ・いつからかかってくるようになったのか
  • ・どのくらいの頻度でかかってくるのか
  • ・時間帯はいつなのか
  • ・電話に誤って出た時の相手方の反応はどうだったのか
  • ・非通知電話がかかる理由に心当たりはあるか

また、怖い思いをしている場合は、遠慮せず警察に自分の気持ちを伝えることが大切です。感情的に取り乱す必要はありませんが、事態を深刻に受け止めてもらえるよう、真剣に相談しましょう。

5最近は、ネットのトラブルも増えている

内閣府政府広報室の「インターネットの安全・安心に関する世論調査」によると、70歳以上を除く全ての年代で60%以上の人がインターネットの利用に関連するトラブルに対し「不安がある」「どちらかといえば不安がある」と回答しています。

インターネットの利用に関連するトラブルの不安感
インターネットの利用に関連するトラブルの不安感の棒グラフ
  • ※内閣府政府広報室「インターネットの安全・安心に関する世論調査」(2018)をもとに筆者作成

年代別でみると不安がある、どちらかといえば不安があると回答した人は、18〜29歳が64.4%、30〜39歳が72.5%、40〜49歳が78.1%、50〜59歳が82.0%、60〜69歳では70.8%です。

インターネットの利用頻度なども影響していると考えられますが、ほぼすべての年代で半数以上の人がネットでのトラブルに不安を抱えていることがわかります。

「不安がある」「どちらかといえば不安がある」と回答した人が不安に感じているトラブルの内容をみると、以下の4項目が上位になっています。

  • ・個人情報が流出すること(79.6%)
  • ・詐欺などにあって、金品などを取られること(51.7%)
  • ・子供や家族が危険な目に遭うこと(45.2%)
  • ・SNSやブログなどで誹謗中傷を受けること(36.6%)

何気なくインターネットを使っていたつもりが、思いもよらぬところでトラブルや犯罪に巻き込まれてしまうと怖いですよね。トラブルが起きた時に冷静に対処することはもちろん、トラブルが起きる前に対策をしておくことも大切です。

6ネットトラブルから身を守るには?

非通知電話にしろ、ネット上でのトラブルにしろ、個人情報にかかわるトラブルを甘く見ていると危険な場合もあります。金銭的な被害だけでなく、命にまで危険がおよぶこともあり得るからです。そのためこのようなトラブルには、日頃から備えておく必要があるでしょう。

「ネットトラブルあんしんサポート」なら専門スタッフへの相談も

ネットトラブルへの備えとしては、ドコモの「ネットトラブルあんしんサポート」があると安心です。「ネットトラブルあんしんサポート」に加入すると、トラブルが起きた時、専門スタッフに電話で相談できます。

相談できる内容には、次のようなものがあります。

  • ・個人情報の流出
  • ・SNSトラブル
  • ・高額請求、不正決済
  • ・炎上、誹謗中傷
  • ・ネット詐欺
  • ・フリマ、ネットショッピング
  • ・子どものトラブル

また専門家のアドバイスが必要なケースでは、消費生活アドバイザーや弁護士からアドバイスを受けることもできます。

不正決済からも身を守ろう

さらに「ネットトラブルあんしんサポート」では、不正決済に対する補償がサービスとして付いています。不正決済というと、クレジットカードをイメージする人が多いかもしれませんが、最近ではQRコードの不正決済も増加してきていると言います。気づかぬうちに背後からQRコードを読み取られるケースが一般的だと言うから怖いですよね。

時々請求書をチェックし、身に覚えのない請求がないか確認しましょう。最近では手口も巧妙化してきており、2万円から3万円程度の金額を繰り返し請求することでカモフラージュしたり、端数のある微妙な金額にして気づかれにくくしたりしているケースもあります。

そのような不正決済を見つけたときも、「ネットトラブルあんしんサポート」に加入していれば条件次第で最大100万円まで補償されます。不正決済に気づいても泣き寝入りせざるを得ない人も少なくありませんが、「ネットトラブルあんしんサポート」に加入しトラブルに備えておけば、損失を取り戻せる可能性が高まります。

「ネットトラブルあんしんサポート」について詳しくはコチラをご覧ください。

7対処法を知るとともに、日頃から備えておくことが大切

非通知電話がかかってくるということは、あなたの電話番号が誰かに知られているということです。知らない誰かが自分の個人情報を知っていると思うと怖いですよね。非通知電話には出ない、着信拒否設定をするなど、自分なりに身を守るための対策を講じることが大切です。

またトラブルに巻き込まれてしまった場合に備えて、必要なサービスに加入しておくことも大切です。何か起きてから警察に相談したり弁護士に相談したりしても、すぐには解決しないことも多々あります。最初の対処法を誤らないためにも、ネットトラブルあんしんサポートへの加入を検討してみるといいかもしれません。

※本記事は2020年7月20日時点の内容であり、将来の商品改定等によっては内容が変更になる可能性がございます。

文・木崎涼(フィナンシャル・プランナー)

プロフィール:フィナンシャル・プランナー。大手税理士法人で多数の資産家の財務コンサルティングを経験。F簿記・M&Aシニアエキスパートの資格も持ちながら、執筆業を中心に幅広く活動している。

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