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家計・暮らし
2020.10.01

40代独身女性1人暮らし、貯金は100万円…これって大丈夫?

目次

Fさんは小売業界で正社員として働く42歳の女性です。現在独身で1人暮らしということで悠々自適に生活できているFさんですが、貯金は100万円前後を行ったり来たりと、同世代と比べ多いとは言えず、将来を考えたときに不安に駆られるとのことでした。

1貯金が少ないけど大丈夫?老後のお金はいくらあれば安心?

財布から紙幣を出す手の写真

100万円あれば、もし仕事を辞めて収入が無くなっても3ヵ月は生き延びられますので、失業手当の支給開始までしのげるでしょう。また、もし大きな病気やケガに見舞われたとしても、「高額療養費」といって一定額以上の自己負担をせずに済む制度がありますし、Fさんは会社員なので仕事を休んでも「傷病手当金」として給与の3分の2程度を受け取れる制度もあります。

単身世帯で貯金が100万円あれば、自身の突発的な事態にはある程度対応できるでしょう。お金はあるに越したことはありませんが、ニュースや雑誌などで不安をあおられ、「人と比べて貯金が少ない」と過度に心配しすぎたり老後を早々にあきらめたりするのは精神衛生上よくありません。

ただ、ここで1つしっかり考えておきたいのは老後のことです。突発的なできごとと違って、かなり高い確率で訪れ、数十年に渡って影響し続けます。仕事を退職し年金生活になって収入が減っても、お金に困らず暮らしていけるでしょうか。

2老後に必要なお金

瓶にお金を入れる手の写真

一時期ニュースなどで「老後2,000万円必要」というのが話題になったことがありました。ですが、老後を過ごすために必要な金額は人によってまったく違います。

自分に必要な金額をざっくり算出するには、一度じっくりと、自分の老後に思いをはせてみましょう。どこに住むのか、何歳まで働くのか、どんな生活を送りたいのか、それによって収入や支出が変わります。理想の暮らしにいくらかかるのか考え、下記の式に入れてみてください。

「(年間支出-老後の年収)×(平均寿命87歳-仕事を辞める年齢)」

たとえば、老後の生活費が月20万円×12ヵ月=240万円、もらえる年金が180万円の見込み、今の仕事を定年の60歳まで続けるという場合、「毎年の赤字額(240万円-180万円)×それが続く年数(87歳-60歳)=老後のために用意すべき金額1,620万円」となります。貯金と退職金あわせて1,620万円をいったんの目安と考え、60歳までの残り18年でクリアできるように貯金計画を立ててみましょう。

3来たる老後に向けて今からできること

肘をついて考える女性の写真

漠然と「お金足りないかも」と思っていると不安が募るばかりですが、具体的な数字に落とし込むことでやるべき行動も見えてきます。

老後までの貯金計画を立てることで、毎月どのくらいずつ貯金していけばいいのかわかったら、次はそのお金を捻出する方法を考えましょう。

「1ヵ月暮らして余ったお金を貯金」ではなく「貯金するお金を先によけておいて残ったお金で1ヵ月暮らす」方が、成功率は高いです。貯金専用口座や会社の財形などを活用して先取り貯金をやってみましょう。

また、家賃、保険料、スマホ代など毎月一定の金額を支払う固定費の見直しをするのも有効な方法です。そのほか、iDeCoやNISAなど老後のための資産形成に役立つ制度に詳しくなり、投資を実践するというのもいいですね。

4今のうちから着々と未来を見据えて行動しよう

本で口元を隠す女性の写真

40代で老後を考えるのはまだ早いと感じるかもしれません。でも同じ金額を用意するのにも、寸前になって焦ってバタバタして必死で何とかするより、時間の余裕があるうちに少しずつ進めていった方が精神的にも楽ですし、もし失敗してもリカバリーしやすいです。

未来のことは不確かなことも多いですが、まずは簡単に取り組めることから始めて、将来に向けてコツコツ備えていきましょう。

文・馬場愛梨(ばばえりFP事務所 代表)

提供・fuelle

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