家計簿をつける人の手の写真
家計・暮らし
2020.10.01

家計を見直して貯蓄を増やす!見直しのポイントと削減すべき項目は?

目次

「貯金したい!」と思ったら、まず考えるのが節約ですよね。どんな費用がいくらくらい節約できそうか、定期的に家計を見直すことはとても重要なことです。見直しをするときのポイントや失敗しないコツを紹介します。

1まずは何にどれだけ使っているかつかむ

家計見直しの第一歩は「現状把握」です。何にいくら使っているのか、今の状況が正確にわかっていれば、どんな課題があってどんな対策ができるのかも考えやすくなります。

現状把握には、やはり“家計簿”

いちばんおすすめなのは、定番ですが家計簿をつけることです。昔ながらの「家計簿ノートと電卓」でもいいですし、最近は便利な家計簿アプリもあります。Excelで自作したシートを使う方もいますね。

家計簿の項目は、たとえば次のようなものです。

費目。食費、住居費、水道光熱費、通信費、日用品雑貨費、教育費、交際費、衣服代、娯楽・レジャー費、保険料、車両費、貯金、資産運用(投資に回すお金)
  • ※ 筆者作成

もし家計簿がなかなか続けられないということであれば、まずはこれらの項目のうち1つを手帳の片隅にメモするだけでも構いません。食費、衣服代など特に意識せず無駄遣いをしていそうな項目を選んでチェックしてみましょう。

キャッシュレスでのお買い物が多い方なら、家計簿がなくてもクレジットカードの利用明細などを見ればおおよその支出額や使ったお店を把握することができますね。

家賃や食費……どのくらい使うのが適正な家計?

それぞれの支出項目の適正範囲について、以下の通り目安を示しました。

理想の支出割合
費目を円グラフに示したもの。住居費が25%で最も多く、次に食費と貯金が15%を占めている。
  • ※ 筆者作成

上のグラフはあくまでも目安ですが、本当に理想的な支出割合は年齢や家族構成、その人の趣向などによってそれぞれ違います。一度ゆっくり時間を取って、自分オリジナルの理想の比率を考えてみましょう。

子どもがいない方は「教育費」ではなく「自己投資費」にしてもいいですし、車をお持ちでない方は「車両費」ではなく公共交通機関やタクシーを利用する費用として「交通費」などと考えてもいいですね。

そのほか「美容費」「英会話代」「〇〇用貯金」「夫お小遣い」「奨学金返済」など、自分や家族の暮らし方に合わせて合計100%になるように自分の理想の支出割合を設定してみましょう。今はブログやInstagramで家計簿を公開している方も多いので、自分と年齢や家族構成が近い人の投稿を見てみるのも参考になりますよ。

ただし、家計簿をつけるだけでは意味がありません。1ヵ月で何にいくらぐらい使ったかという結果をまとめ、理想の支出割合をもとに費目ごとに毎月の予算を決め、その範囲内におさまるように節約を進めましょう。毎月振り返りをするという流れを作ることが大切です。

2家計の見直しはまず固定費から

家計の現状が把握できたら、次はいよいよ見直しの段階です。削減できそうな費目を探していく必要があるのですが、まずは「固定費」から確認するのがおすすめです。

「固定費」と「変動費」とは?

「固定費」とは、毎月固定で同じ金額を支払っている費目のことです。固定費の反対で、月ごとに支出額が変わる費目は「変動費」と呼びます。

固定費の例。住居費、水道光熱費の基本料金、通信費、保険料、定期購読の雑誌代、動画や音楽など各種サブスクの利用料金。変動費の例。食費、日用品雑貨費、交際費、衣服代、娯楽・レジャー費、医療費
  • ※ 筆者作成

固定費は、家計簿がなくてもカードの明細や通帳の入出金記録を見れば簡単に確認できます。変動費よりも節約のハードルが高いように見えますが、1度固定費の見直しをすれば、その後は特に普段の生活を変えなくても高い節約効果が長く継続できる可能性があります。

特に金額が大きくなりがちな住居費、保険料、通信費はぜひ見直しておきたいポイントです。

住居費を減らすには?

住居費は手取り額の30%までに抑えるのが理想的とされています。しかし収入が少ない場合はそれでもやりくりが難しくなることがあるので、できれば20~25%くらいまでにした方が無難と言えるでしょう。

あまりに家賃が高いようなら、家賃の低い物件への引っ越しも考慮します。持ち家でローン返済中の方は、定期的に借り換えや繰り上げ返済を検討するとよいでしょう。

住居費は家計に与える影響が大きいうえに頻繁に変えられるものではないので、住まいを決めるときはよく考えて選択したいですね。

保険料を減らすには?

保険料は安ければ安いほどいいというものでもありません。保険はいざというときの保障の大きさに応じて決まっているので、あまりに手薄な状態では肝心なときに役に立たないものになってしまいます。

死亡保険、医療保険、がん保険などの「生命保険」と、自動車保険や火災保険などの「損害保険」がありますが、どちらも選ぶときの基本的な考え方は同じです。

病気や事故など「何かあったときに必要になる金額」から、そのときに受け取れる傷病手当金や遺族年金など公的な支援、すでに手元にある貯金額、そのほか自力で用意できるお金を差し引いた金額が、あなたが保険を使って用意しておくべき金額です。

保険の見直しはお金の知識も必要なので、難しいと感じる方も多いでしょう。必要以上に保険に加入していると保険料の負担が大きくなり、一方で保障額が足りないと保険の意味をなさないので、よく調べてバランスよく検討する必要があります。

通信費を減らすには?

スマホやインターネットの料金を節約するには、まず自分の契約プランがどのような内容になっているのかを確認するところから始めましょう。

不要なオプションや、期間限定で無料だったのにその後も外し忘れていた特約はないでしょうか。使っているギガ数や通話量によっては、同じ使い方でも別のプランに変えた方が安くなるケースもあります。また、解約しても違約金がかからない契約更新月についても把握しておきたいところです。

3変動費は無理せず継続できることからはじめよう

固定費の見直しが済んだら、次は変動費です。自分で決めた予算内におさまるように工夫しましょう。

食費を減らすには?

“節約”という言葉を聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは「食費の節約」かもしれませんね。レシピを工夫する、お弁当や水筒を持参する、タイムセール狙いで遅い時間に買いに行くなどできることがたくさんあります。

しかし栄養が偏って体調に支障をきたすような、過度な節約はやめましょう。健康を害すると医療費が余分にかかることになり、かえって出費が増えることも考えられます。

交際費・レジャー費を減らすには?

家族や友人などとの時間は大切であり、また贈り物は人間関係に影響することもあるので、交際費やレジャー費はあまり削りたくないという方もいるでしょう。それでもどこか削るとしたら、自分なりの判断軸を持って人に流されないことが大切です。

誘われるとついつい遊びに行きたくなるかもしれませんが、なんとなく参加した飲み会、周りに合わせてついていった2次会、あまり気乗りのしないイベントなど本当にお金をかける価値があったのか思い返してみましょう。

同じ金額を払うなら、心からやりたいことや好きなことに使った方が幸せかもしれません。また、低コストでもストレスを発散できる新しい趣味を探してみるのもいいですね。

衣服代を減らすには?

洋服や靴が好きでつい買い過ぎてしまう、という方は新品を狙うのではなくまずフリマアプリで探してみるというのはいかがでしょうか。もし新品で買うのなら、中古でもフリマアプリで高く売れるブランドのものを選ぶのもひとつの工夫です。

福袋やセールはお得なように見えますが、使わないものまで買ってしまうことになり無駄遣いになっていることも多いものです。数より質を重視し着回しを考えて一つひとつ厳選して購入した方が、結果的にはコストパフォーマンスが高くなります。

教育費を減らすには?

教育費はある種の「聖域」のようになってしまっていて、なかなか思い切って削減できないという方も多い費目です。

しかし、教育費にお金をかけすぎて自分たちの老後資金の準備がおろそかになってしまったらどうなるでしょう。老後は子どもに面倒を見てもらうことになり、自分たちのせいで経済的に重い負担を子どもに強いることになってしまうかもしれません。

子どもの様子を見て習い事の数を絞る、塾はオンラインサービスやアプリなど上質な授業を手頃な価格で受けられるものを選ぶ、いざとなったら子ども自身に奨学金を借りてもらうなども選択肢に入れておきたいところです。

4家計を見直すときの4つのポイント

家計の見直しを通して節約や貯金を実現させるためのポイントは次のとおりです。

1.支出を減らすなら優先順位をつけよう

なんでもかんでも我慢ばかりでは、生活が窮屈になってしまいます。そのストレスでいつか衝動買いしてしまうかもしれません。引き締めるところと緩めるところを分ける「メリハリ」が、無理なく節約を継続するコツです。

あなたがどうしても譲れないポイントはどこでしょうか。日々の食事?年1回の海外旅行?趣味?子どもの教育費?よく考えて優先順位をつけてみましょう。

2.ライフイベントや家族構成に合わせた貯蓄計画を立てる

毎月のやりくりも大切ですが、より長期的な目線で家計を管理することも考えてみましょう。

来年行きたいと思っている家族旅行代、数年後に控えた子どもの進学費用、いずれ購入したいマイホーム資金など……。ライフイベントを考慮しつつ、「いつまでにいくら貯めるべきなのか」を逆算して貯金計画を立てます。

3.貯蓄は先取りで

貯金したいなら「お金が余ったら貯金する」ではなく、「貯金する分を先に取り分けておいて、余った分で生活する」という考えに変えた方がうまくいきます。具体的には、お給料が入ってきたらすぐに貯金専用口座にお金が移るように、会社の財形貯蓄制度や銀行の定額自動振込サービスなどを利用するのがおすすめです。

毎月いくらずつ貯金に回すのか決めるために、先述の長期的な貯金計画や毎月の家計簿が役立ちます。

4.どうしてもお金が必要な場合は収入を増やすことも考える

「できる限り節約したのに、まだ貯金ができない」という場合は、支出を下げることだけでなく収入を上げることにも目を向けてみましょう。

今の会社で出世する、条件をクリアして営業成績に応じた手当や資格手当をもらえるようにする、転職する、副業に取り組むなど、できることから取り組んでみましょう。

5家計を見直したとき、保険料をおさえたいならAIほけんという手も

家計を見直したときに「保険料を抑えたい」と思う方は多いでしょう。しかし、何をどう見直せばいいのかわからず悩んでしまって、結局何年も手つかずのまま放置されてしまうこともあります。

悩んだときは、FPに相談する、保険の営業窓口で相談するなどいろいろな方法がありますが、最近は「AIほけん」という選択肢もあります。

「AIほけん」は、年齢や家族構成、趣味など自分の情報を入力すれば、自動で瞬時にリスクや必要な保障額を判断しておすすめの保険を提案してくれるというサービスです。予算にあわせたプランニングや細かいカスタマイズもできるようになっています。

いつでもどこでもスマホ1つで、他人と話をすることなく自分に合った保険を選べるのが嬉しいところ。忙しい方には特に便利です。

「AIほけん」について詳しくはコチラをご覧ください。

6定期的な家計見直しで、お金の不安をなくそう

家計の管理がきちんとできていれば、貯金ができます。貯金ができていれば、将来何か起きたときにもお金に困ることなくスムーズに対処できます。

現状を把握して、見直す。定期的にこれを繰り返して、強い家計を作りましょう。最初は難しく感じるかもしれませんが、やればやるほどお金の知識も身につき、慣れれば誰でも早く確実に家計を管理できるようになりますよ。

※本記事は2020年7月20日時点の内容であり、将来の商品改定によっては内容が変更になる可能性がございます。

文・馬場愛梨(ばばえりFP事務所代表)

プロフィール:フィナンシャル・プランナー、AFP。自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強し銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。難しいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐして伝える仕事をしている。

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